銀行が貸し出し引き締め FRB報告、金融不安で
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貸出の基準が上がればお金を借りる側からすれば「借入コスト」が高まり、金利が上がったような作用が出ます。FRBが政策金利を上げなくても、実態経済の方ではコストが高まっていくわけです。ちなみに、米国では取り付け騒ぎがおきた対策として、BTFPという仕組みを取り入れています。ようは、FRBが銀行に米国債など質の高い証券を担保に額面満額で最大1年貸し付けるオペをしています。しかし、米国の中小銀行のバランスシートで預金の残高はおよそ5.4兆ドル(負債)、一方で、国債などの有価証券の保有残高は9300億ドル(資産)で預金に占める割合はまだ17%程度。預金流出がおきたときに、BTFPだけで吸収することは難しいと言われています。この先できる事としては、中堅銀行のバランスシートにはバラツキがありますので、引き続き迅速な対応を取ることができれば、個別企業の事象に留まり金融システム不安拡大には至らないというのが今の考えです。
「金融不安が利上げの代わりになる」という見立てが現実になってきている様です。利上げ停止の判断にも影響するでしょう。
米国景気に慎重な見方もありますが、一方で、市場が年後半の利下げも見ていることもあり、株価は堅調です。