【Sansan寺田】僕が「高専」に熱中している理由
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注目のコメント
淡々と話をするSansan創業者の寺田さんですが、熱意で人を巻き込み、コトを起こしてきた人なのだなと感じました。そう思ったのが、以下の発言。
「今回の寄付金集めとか、人に何かをお願いするってすごく疲れる。だから、みんなやらないんですよね。でも、僕、結構ふつうにお願いします。『お金出してください』、『はじめまして。理事長やってください』とか」
「自分のこだわりって、実はあまりないんです。旗印も、自分が立てたものでなくてもいい。ただ、目的に向かって、ひたむきではあると思います。目的を達成するために、思いを一生懸命伝えてきたと思います。その姿が、人を巻き込む上では役に立っているのかもしれません」
コトを起こすには、「巻き込み力」は重要な要素ですね。
何かを始める際も、「まず言葉にしてシミュレーション」するそうです。言葉にしたときの相手の反応から手応えをつかみ、カタチにしていくそうです。こうした感覚を磨くことも起業家にとって大切なことなのだと思います。
神山まるごと高専では、起業家の生の声に触れる機会がたくさんあります。十代の夢あふれる多感な年代に、そうした体験をできることはとても価値あることだと思います。2日間にわたって高専の特集を担当しました。お恥ずかしながら、高専のことを職業訓練校のようなものだと勘違いしていたのですが、深掘りしていくうちに自由度の高いカリキュラムと、脅威の就職率に驚きました。15歳から自分の進路としっかり向き合い、大学受験に捉われず、その先の「やりたいこと」にまっすぐ進んでゆけるのはとても意義のあることだと思います。高専のことをもっと広く知ってもらい、中学卒業後の進学先の一つとして検討されるようになってほしいです。2日目のSansan寺田さんの神山まるごと高専に懸ける熱い想いもぜひご覧ください!
記事を読み、寺田さんの神山まるごと高専への熱い気持ちが伝わってきました。
そして、熱いのは寺田さんだけでなく、「消滅都市」とも言われた町の活性化を30年近く続けてきた大南さんや、資金援助やプラットフォームを提供した「経済的リターンはないのに、なぜか共感してしまった」企業。みんな熱い。
さらに、だれよりも熱いのは、この春に入学した44名の新入生たちではないでしょうか。入学式の様子は、ニュースなどでも多く報道されましたが、9倍の難関を勝ち抜き、家族とはなれてて入学した生徒たちの姿は自身いっぱいに見えました。入学式で行われた新入生たちのプレゼンの姿を見ていると、本当に何かやってくれそうという期待を感じさせます。
そして、坂本龍一さんも、この学校の理念に共感した一人。校歌を作曲し、入学式での披露を目指して制作が進められていたとのこと。校歌は未完成で、原音の状態ですが、これから、編曲を経て完成されるそうです。
未完成部分が多いからこそ、生徒たちにはこのタイミングでしか得られないはスタートアップを実体験できるのだと思います。生徒、先生やスタッフ、協賛する企業全員が、創業メンバーとして、明るい未来に向かってスタートを切った、全員の熱い気持ちが伝わってきました。5年後の成長に、心から期待しています。