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まず、この話はドイツの話だ、ということです。日本は、エネルギー政策に関して他国、特にドイツの動きを気にしますが、エネルギー政策はその国の資源の有無や気候、産業構造などによって異なって当然のもの。

その上で、原子力利用国で政治的に脱原発を決定し実行した唯一の国としてのドイツがこれからどうなるかについては関心が高いのもわかります。私も興味深く見ています。
ただ、「ドイツはフランスの原子力の電気を輸入している」、「いや、ドイツはフランスに電気を輸出している」と、良く言われるのですが、どっちも正しいのです。
電気は常に「同時同量」といって、必要とする瞬間に発電できなければいけないので、年間通してみてkWhでドイツが輸出超過だったとしても(2022年はフランスの原発が停止して、フランスが輸入超過に転じていたと記憶)、だからといって、ドイツがフランスの原子力に依存していないということでもないです。足りない時にもらう(買う)、余る時に送る(売る)先があることが極めて日本とは異なる点で、日本からするととてもうらやましいところ。

2022年のドイツの発電量に占める原子力発電の割合は6%(2020年は11%強)程度なので、それほどの影響はないとみる向きもありますが、天然ガスひっ迫が予想される来冬にどうなるか、また、褐炭(石炭より品質が悪い)の割合が2020年の16%から2022年には20%に上昇してしまっていてCO2削減の観点からは懸念されるところです。
いずれにしても、これからも定点観測していきたいと思います。

そして田原PRO、ドイツはNATO加盟していると思いますが・・?
1955年、西ドイツ時代に加盟したはず。
緑の党の意を汲むドイツが原発を止めるため効率の悪い古い石炭火力を増やし、ロシアの供給が途絶えた天然ガスを買い漁る矛盾は、多くの人が既にコメントなさっているようです。寒暖サンタさんが引用されたJETROの記事が面白い。
https://www.jetro.go.jp/biznews/2022/09/ce496be4f04fa2e9.html
そこでちょっと違う見方をすると、EVが脚光を浴びたそもそものきっかけは、昼夜とも一定の発電量を維持せざるを得ない原発の夜間電力を捨てる無駄を止め、EVに溜めて昼間に活用することであったはず。EVが使う大量の電気を化石燃料で作ったら、電気の一部が充電過程で失われ、HV技術を供えた自動車をガソリンで直接走らせる方が効率的ということになりかねません。
太陽光発電に適した平地を我が国の二倍は持つとされるドイツですが、太陽光が発電するのは日中で、EVが走る時間帯とぶつかります。これまで捨てて来た原子力発電の夜間電力をEVで日中に使うようなわけには行きません。平地を農業に使うフランスは原子力発電に力を注ぎ、風が安定した遠浅の海を日本の10倍持つとされる英国は、平地の多いドイツと共に風力発電に力を入れています。それぞれの国が、自国の事情に合わせて競争優位に立つべく戦略を練っているのです。
風向が安定せず台風も多く、平地が乏しく遠浅の海も少ない我が国が、平地面積当たりの発電量で既に先進国屈指の発電量に達したとされる太陽光発電で経済を回して行けるとは思えません。風力発電にしても同じでしょう。
日本は原油の9割以上を中東に依存して、その中東は米国の勢力下から中国・ロシアの影響下にまさに移らんとしています。OPECプラスが減産で原油価格を引き上げて貿易赤字が拡大し、政府が巨大な借金を抱える日本の安定に必須の経常収支の黒字幅が急速に縮んでいます。オイルショックを経て我が国が原発に力を入れたのは、海外に依存するがゆえ日本のアキレス腱になっているエネルギー問題を解決るためで、この構図は今なお不変です。
エネルギーは経済活動の土台中の土台で、これが不安定になったりバカ高くなったりすれば、産業が空洞化して国民が貧しくなることは避けられません。日本の置かれた諸条件を勘案してどのような戦略を立てるのか。予断を交えず真剣に考える必要があるように感じる昨今です (・・;
脱原発はご自由ですが、石炭、石油に頼らざるを得ず脱炭素的には逆行ですし、ガスはロシアに依存し酷い目にあっているし、電力不足でフランスから輸入すると(追記、これは間違いでした、再追記、NP副編集が間違いだとコメントしたので追記したのすが、間違いではありませんでした)結局原子力頼みということになり、ドイツ国民が選択したこととはいえ(追記、直近の調査では原子力発電に賛成が59%、反対が34%だそうです)エネルギー政策はチグハグな印象です。追記、ドイツの電気料金は日本の2.5倍だそうです。日本でそんなことになったら大騒ぎでしょうが、ここのコメント欄を見ると、それでもかまわないという方が多いようですね。
ドイツは、電力輸出国であるとともに、電力輸入国です。
 EU単一市場があるからできる芸当で、発電した電力は国内のみで使う必要はなく、国内であれ国外であれ、発電所からの送電コストが安く、電力が高く売れるところに供給すればいいことです。
 EU加盟国は、互いに電力を融通し合っていて、日本にはできないことです。

ドイツの電力は夏は輸入が増え、冬は輸出が増える、というのが基本ですが、これは太陽光や風力の発電量が、季節によって増減するためでもあり、こういう季節ごとの変動に対応できるのも、EU諸国間で融通ができるからです。

ドイツの電力の最大の輸出先はスイス、次いでオーストリアです。
 ドイツの電力の最大の輸入元はフランス、次いでデンマーク、オランダ、チェコです。
 エネルギーポートフォリオに原子力が占める割合は、フランスが40%、デンマークが0%、オランダが3%、チェコが37%です。

https://www.de-info.net/kiso/atomdata03.html
脱原発のドイツ、原発推進のフランス、どっちが正しいのは私には分からない。でもドイツが原発を廃止して再エネで経済を回すことに成功すれば称賛に値する。

仕事で福島第一の中に入ったことがある。線量が上がる度にガイガーカウンターがビービー鳴るのはかなり怖かった。
東電幹部は「1000年に一度」への対策ができてなくて有罪判決を受けたが、今後も津波対策はできても完璧なミサイル対策まではできないだろう。今回の日本の決断は国民全体で受け入れる必要がある。
ウクライナ侵攻により当初の予定から遅れたものの、ついにドイツの「脱原発」が達成されました。ドイツの脱原発への歩みや福島第一原発事故後の議論、さらに過去10年で電源構成や電力消費量にどれだけ大きな変化があったかは、昨年の記事でグラフとともに紹介しています。
https://newspicks.com/news/7151566/body/?ref=search

他の方のコメントにもあるように、ドイツがフランスから電力を輸入しているというのは誤りです。上の記事でも書きましたが、ドイツの他国への送電量は、近年一貫して他国からの送電量を上回っています。つまり、ドイツは電力の輸出国になっているのです。ドイツのシンクタンク「Agora Energiewende」によれば、輸出先は主に、電力の7割を原発に頼っているフランスです。

ドイツはさらに、原発から出た核のごみの最終処分の準備も着々と進めています。長期的な視野にたったエネルギー政策とその実現能力には学ぶところが多いと感じます。
浅田次郎さんが言っていた。

福島原発事故の翌年2012年4月に、ウクライナのチェルノブイリ(チョリノービリ)原発事故現場を訪れた。日本ペンクラブのメンバー8人と一緒に。その中に作家の浅田次郎さんもいた。帰国してから数ヶ月後に公開の報告会を開いた。その時の浅田次郎さんの言葉が心に残っている。

「コメカミに銃を突きつけられているのに、さて今日の晩御飯は何にしようか?と言っているようなものだ」

重大な原発事故を起こした日本で、再稼働や新設が進もうとしている。一方、ドイツは脱原発に舵を切った。ドイツは、今夜の晩御飯が食べられないとしても、まずは突きつけられた銃を排除することを優先する。しかし日本は、銃を突きつけられながら、今夜の晩御飯の心配をしている。

どちらが正しい判断かは、もはや明らかではないか。地震も津波もリスクだし、どんなに防衛費を増やしたところで、狭い国土に54基もの原発が存在するこの国を攻めようと思えば、核爆弾ではなく、単純なミサイルで50ヶ所以上の原発を同時攻撃すればお終いだ。

もちろんエネルギーは大切ではあるが、取り返しのつかない重大事故の収束さえ見えていないこの国で、さらに原発稼働を推し進めるとは、もはや狂気の沙汰だ。
まだまだ再生可能エネルギーが安定的に確保できていない状況で、脱原発を実現するのは時期尚早だと思います。

リレーのように次にしっかりバトンを渡してから止まれないと、危ないというのはウクライナ情勢で実感していること。

慌てて原発再稼働に動いている日本の方が、まだ安心できるような気がするのですが…。
ドイツの電気料金はピークの2022年8月の『7分の1』の価格まで下がっています。
https://jp.tradingeconomics.com/germany/electricity-price
コロナ前・プーチンの戦争前と比較してまだ完全とは言い難いですが、およそ戻っている様に見えます。

発表によれば、2022年には『再生可能エネルギーが電力消費のほぼ半分』をカバーするとされていますね。
https://www.bdew.de/presse/presseinformationen/erneuerbare-energien-deckten-2022-fast-die-haelfte-des-stromverbrauchs/

今は、2023年です。これらの点を踏まえて、日本よりは、化石燃料系の消費が大幅に少ない様に想像します。

因みに、日本における発電電力量は、2021年時点で化石燃料による発電が72.9%。
https://earthene.com/media/156

つまり、ドイツが原子力発電を止めることは、一般的な日本人が考えるほどには無謀ではないのかもしれません。


記事から外れますが、日本でも、九州などで電気の変動価格が昼間かなり安くなっています。既にご存知かもしれませんが、太陽光発電によるもの。

あとは、夜間電力をどうするかが課題です。一つには如何に蓄電するかが鍵になると思われます。

他にも送電網の維持にかかる費用をどう抑えるかなど、今後テクノロジーとアイディアが求められると感じます。
ドイツは原子力の割合が元々低く、2050年に消費エネルギー半減を目標としており、エネルギー自体の消費量が減少傾向で余裕があり、脱原発での不足分も火力の追加で対応できている。

一方で暖房はガス火力がメインであり、BEVもまだ1割強と依然としてエンジン車が中心のため、この2つを減らさない限り自然エネルギーをこれ以上増やすのは難しい。

https://www.de-info.net/kiso/atomdata06.html