タイム「世界の100人」 日本から岸田首相、ゲーム開発・宮崎氏
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この半年ばかり、日本が世界の脚光を浴びています。三月後半にニューヨーク、サンフランシスコを回って、多数の政府高官、有力な金融市場プレーヤーらと意見交換しましたが、日本を評価する声を驚くほど多く耳にしました。タイミングがWBCの決勝戦を挟んだ日程でしたが、それを割り引いても、それらは明らかに単なるリップサービスを超えたものでした。地政学的な地殻変動を感じました。岸田さんも、その恩恵を受けていることは間違いありませんが、その追い風をいかす対外的な発信も案外上手くやっていると感じます。運も実力のうち。日本人としてはうれしいです。
ちなみに「世界で最も影響力のある100人」は複数年にわたり何度も選ばれる人もいますが、1番選ばれているのは、最多13回の習近平氏。北朝鮮の金正恩氏は8回も選ばれている。何はともあれ目立てば選ばれる感あり(^_^;)
日本では、大坂なおみ選手が3回、長期政権を担った安倍さんが2回選ばれている。岸田さんが今後も良い意味で目立つと良いですね。
習近平 13回
2022, 2021, 2020, 2019, 2018, 2017, 2016, 2015, 2014, 2013, 2012, 2011 & 2009
バラク・オバマ 11回
2016, 2015, 2014, 2013, 2012, 2011, 2010, 2009, 2008, 2007 & 2005
金正恩 8回
2018, 2017, 2016, 2015, 2014, 2013, 2012 & 2011
ウラジーミル・プーチン 7回
2022, 2017, 2016, 2015, 2014, 2008 & 2004
ドナルド・トランプ 6回
2021, 2020, 2019, 2018, 2017 & 2016
ジョー・バイデン 5回
2022, 2021, 2020, 2013 & 2011
大坂なおみ 3回
2021, 2020 & 2019
安倍晋三 2回
2018 & 2014
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%A0100岸田氏の「日本外交の革命的変化」とは、主には韓国との関係改善、防衛費の増強、日米同盟の強化を指すようです。
ただし、日韓関係改善は尹錫悦大統領からの動きに呼応したのであって、岸田氏の主体的な行為による成果とは言い難いでしょう。また防衛費増強も、結局はアメリカから買う武器を増やすということであり、量的な変化ではあるものの質的な変化ではありません。また、日米同盟強化も同様です。いずれも「革命的」かというと疑問符です。
タイム誌の紹介文では言及されていませんが、総選挙当初からの公約であり、岸田政権の目玉でもあった経済安全保障、すなわち国防上の観点から中国との貿易を見直す動きの方がオリジナリティのある動きです。ただしこれも、実際のところ、今のところアメリカからの要請がハイペースで派手であり、話題が持って行かれがちな気もします。
そもそも上記のいずれも、日米韓が連携を強化して中国に対抗するという、東アジア国際関係の新たな構図の中で推進されている施策です。
今回の記事における選出は、どちらかというと岸田氏自身のオリジナリティを評価したというよりは、今後の東アジア情勢において日本の動き方が周囲に良くも悪くもかなり大きな影響を及ぼすようになって来ているのであり、成り行き上その重要な舵取りを担っているのが岸田氏である、という話なのではないかと思われます。
なお、タイム誌の紹介文では、自民党のLGBTQ軽視や統一教会問題についても、きっちり言及されていますね。アイタタタ……