(ブルームバーグ): スイス検察当局は同国の銀行UBSグループによるクレディ・スイス・グループ買収について、捜査に乗り出した。また、スイス紙ゾンタークスツァイトゥング(SoZ)は、両行の統合後には全従業員の最大30%が削減される見込みだと報じた。

同紙がUBSの上級管理職1人を引用して報じたところによると、スイス国内で最大1万1000人、さらに世界で2万5000人がレイオフされる見込み。両行を合わせた従業員数は昨年末に約12万5000人で、そのうち30%程度がスイス勤務だった。UBSの広報担当は報道についてコメントを控えた。

また、スイス検事総長室は2日、買収を巡る犯罪の可能性について捜査していると発表した。具体的に何を問題視しているのかは明らかにしなかった。全国と地方レベルの当局に捜査を命じたという。

複数年にわたる一連の不祥事が先月のクレディ・スイスへの信頼崩壊の加速につながり、スイス政府の仲介により長年のライバルであるUBSに買収されることになった。

クレディ・スイスは先に、9000人削減の計画を示していたが、両行の合併によって業務の重複が生じるため最終的な削減数はより多くなると見込まれている。これまでのところ、幹部は削減数を予測するのは時期尚早だとしている。

3日のチューリヒ市場でUBS株は上昇し、現地時間午前9時2分時点では19.43スイス・フラン。

UBSは人員削減について可能な限り速やかに明らかにするとしている。大規模な削減があることは明白なものの、UBSにとっては優秀な人材のつなぎ留めも買収実行リスク管理の重要部分になる。

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原題:Swiss Prosecutor to Probe Credit Suisse Deal, 30% Job Cuts Seen(抜粋)

--取材協力:Thomas Seal.

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