米銀の未実現損失は6200億ドル-管理可能でも「未踏の領域」リスク
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注目のコメント
昨年末の米国の銀行全体で見ると、債券投資は総資産の24%でした。この債券投資で出た損失で、時間評価しないために含み損になっているのが、この記事にある通り6200億ドルです。。銀行の株主資本全体の約23%です。大きいといえば大きいものの、耐えきれない程ではない。また、金利の上昇は銀行の利鞘の拡大要因になるので、悪い話ばかりではない。金融システムを揺るがす問題になることはないと見られます。尚、SVBの総資産に占める債券投資の比率は57%と全米平均の2.4倍でした。パウエル議長が先のFOMCの後の記者会見でSVBを「例外中の例外と(outlier)」の述べましたが、この認識は正しいと思います。
やはり当面はFRC(ファーストリパブリック)以上にSCHW(チャールズシャワブ)株価推移が気になるところで。
〜実際に株式市場評価は厳しいものとなってます
https://us.kabutan.jp/stocks/SCHW/chart今の状況は「未踏の領域」ではありません。1980年代に1回(第一次S&L危機)、そのあと米国でクリントン政権に入ってからの(1994年からの)1回、今回が3回目です。
記事の中に「この業界を20年以上カバーしているが、こんな状況は見たことがない」というコメントがあるが、もう少し遡ると金利上昇局面で金融機関がやられた事例はごろごろしています。先日、ニューヨークでFRBや財務省のコアの人たちと話したのはジャーナリストやマーケット関係者の「短期記憶」またはBird Brainっぷりでしたが、それを象徴するような記事です。こんなことだから、同じような危機が大小繰り返されるのです。