フィンランド加盟決定 NATO拡大、トルコ可決
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NATOの新加盟承認は全加盟国一致が必要とされています。
トルコと、それからハンガリーのような、親ロシアとまではいわないまでも、ロシアにある程度理解を示して貿易を続けようとする国が1か国でも反対すれば、新加盟は認められません。
フィンランドもスウェーデンも、ロシアを歴史的宿敵とする国で、フィンランドとスウェーデンは同盟してロシアとの戦いを繰り返しており、同じ国だったこともあります。
19世紀にスウェーデンがロシアに敗れたことで、フィンランドはロシアに併合されています。ロシア革命の混乱期に激しい戦いで独立を達成するまでは、フィンランドはロシアの支配下にありました。
その後も、ロシアはフィンランドを支配しようとする意図を隠さず、第2次世界大戦では、150万を超えるソ連軍との4年にわたる戦争の末、領土の一部は奪われましたが、独立は維持しました。スウェーデンはともかく、フィンランドはNATO加盟が決まった。まずはロシアと長い国境を接するフィンランドとしては、ホッとしていると共に、誤解されやすい「フィンランド化」とも決別。
地政学的には、スェーデンよりフィンランドが先に決まったのは良い話。スェーデンの前にNATOの城壁と堀が築かれた、という感じだと理解すれば分かりやすいが、スェーデンが西側を裏切ってロシア側に着くことがない限り、二か国同時加盟とほとんど変わらない構図になったというのが私の受け止めです。これにロシアが反発しても、地上戦ではドイツのレオパルト2をはじめ、西側からウクライナに供与された約300両の戦車に押し戻されることは必定。空中戦に出ればNATO加盟国の領空を犯した時点で撃ち落とされることは間違いない訳で、もはやロシアに勝ち目はありません。プーチンは、春を迎え、ロシアの若者の命と将来を奪って、戦争にも勝てず、公私共に窮地に陥ると考えるのが、普通です。