[パリ/ナント(フランス) 28日 ロイター] - フランスのマクロン大統領が進める年金改革に対する抗議活動は28日も続き、首都パリのほかレンヌ、ボルドー、トゥールーズ、ナントなどで警察との衝突が発生した。ただ、抗議活動は先週ほど激化していない。

先週は首都パリで無政府主義者「ブラック・ブロック」の集団が店舗の窓ガラスを割るなどの破壊行為に及ぶなど、抗議活動が激化。

この日は、パリで黒い服をまとった抗議活動参加者がゴミ箱に火をつけるなどし警察が催涙弾で対応したほか、ナントで銀行の支店や自動車に火がつけられる騒ぎが起きるなど、散発的な衝突は見られたものの、抗議活動はおおむね平和的だった。

政府はこの日、年金受給開始年齢を64歳に2年遅らせる案を軸とした年金改革の再考を求める労働組合側の要請を拒否。他の問題について労働組合と協議する意思はあるとしながらも、年金改革については断固として対応すると改めて表明した。