日本の｢100円コーヒー｣に外国人が驚愕する真因
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今、箱根に来たのですが、バスは春休みや卒業旅行中の学生さんや日本人旅行者、インバウンド旅行者でごった返していました。
インバウンドの方々はアジア系、黒人系、白人系とにかく全部揃い踏み。
コーヒーに限らず、今、日本は世界で一番安くて安全でクオリティ高くて美味しい国、夢のジパングになっております〜「コーヒーの本質的な価値は『精神の解放』」という点、すごくよく分かります。嗜好品というカテゴリーはストーリーや体験が肝と思います。頑張らねば…
コーヒーにうるさい私としては、専門家の書いた記事には一定の共感を覚えずにはいられません。理想論として(コーヒーに限らず)、高品質な商品は高価格で売買されてほしいと常々願っています。
しかし、筆者がすでに気づいているとおり、彼らが売っているのはそもそもコーヒーではありません。手段はなんでもよい、彼らはコンビニというシステムにおいて、効率的に利益を生み出すことができる商材はなにか、という試行を繰り返しているだけです。市場に何らかの変化が起きればいずれはコーヒーの販売も簡単にやめてしまうはずです。
日本で戦争でも起きて(不謹慎ですが本気です)空前の好景気でもやってこない限り、貧乏日本人の「安くないものは選択しない」という盲目的強迫観念とも呼ぶべき購買行動は半永久的に変化しないだろうと想像しています。地方都市のロードサイドの不気味なまでに一様な景観を目にするたび、その日は永遠にこないのではないかとさえ絶望してしまいます。
缶コーヒーを絶対に口にせず、自宅で飲むコーヒーは行きつけの豆屋さんで焼いた豆しか使わない私も、(残念ながら)セブンとファミマのコーヒーだけは許せてしまう美味しさです。しかし、それが巨大資本に支えられた壮大な椅子取りゲームのネタでしかないと気づく時、私はまた絶望するのです。
