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ネタニヤフ首相は、6度にわたり首相に任命されており、イスラエルの歴史で最も長期間、首相を務めた人物です。
 同時に、6度も任命されているのは、2度目(12年間)を除けば、短命で内閣が辞職に追い込まれているからです。

近年のイスラエルでいずれの内閣も短命で終わっているのは、単独過半数を取る政党が無く、少数政党が乱立し、それらの合従連衡が頻繁に起こって内閣が議会の過半数の支持を失う、ということがよく起こるからです。
 前回の総選挙では、ネタニヤフ氏が複数の宗教政党の支持を得て、過半数を確保しました。
 ユダヤ教宗教政党の台頭は、イスラエルでユダヤ教正統派の人口が増加していることによりますが、それに反対する世俗的なイスラエル人との間で分断が深まっています。

現在のネタニヤフ政権で起きている問題は、直接的には、背任と汚職の容疑です。
 具体的には、ネタニヤフ首相が新聞社や通信社の幹部と会食して、政権に批判的な記事を載せないように要請した、というものです(日本だとめずらしくもなく行われているようなことですが)。

イスラエルの法律では、首相は裁判で有罪になっても最高裁判決が出るまでは、辞職する必要はありません。
 ネタニヤフ首相は、議会の多数決で最高裁判所の判決を無効にできる法改正を行おうとしています。
 三権分立のバランスを崩すことになりますが、この「司法改革」に対して、反ネタニヤフ・反宗教政党のイスラエル人が大規模な抗議行動を続けていて、イスラエル軍が市街に出てくるまでになっています。
 国防相の解任は、直接的には、国防相がこの「司法改革」に反対したためです。
 ネタニヤフ首相は、与党内の反対もあり、「司法改革」をこのまま議会の採決にかけるのはむずかしくなっています。

反対派はゼネストの決行を予告しており、ゼネストが本格すれば、ネタニヤフ首相が辞任を強いられることも考えられます。

「批判的な記事を消せと命令された」 ネタニヤフ首相の汚職裁判で初証言 イスラエル
https://www.bbc.com/japanese/56645566

汚職で有罪でも国会で「無効」? イスラエル政権の司法改革に猛反発
https://www.asahi.com/articles/ASR1L7SYRR1KUHBI01T.html