ホンジュラスと台湾、断交を発表 「経済再建」で中国と国交樹立
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中国は着実に台湾と国交を結ぶ国の切り崩しを図っています。蔡英文政権下では断交したのはこれで9カ国目。来年1月の台湾総統選を見据えてさらに外交圧力を強めていくでしょう。
台湾と国交を結ぶ国が、13ヵ国に減少したとのこと。
太平洋における中国の影響力の増大に比例して、2019年にはソロモン諸島とキリバスが台湾と断交するなど、太平洋島嶼国でも中台のオセロが反転している。
台湾の国際社会への参加のゲートウェイとして認識されているのが「WHO総会へのオブザーバー参加」だが、2020年5月のWHO総会では、今回断交したホンジュラスを含む全14ヵ国が、台湾のWHOオブザーバー参加に関する共同提案を行なっている。しかし、そのような提案を総会の議題として追加すること自体が否決される状態が続いている。
【現時点で台湾と国交を有する国】
・中南米(7ヵ国):ベリーズ、グアテマラ、ハイチ、セントクリストファー・ネービス、セントルシア、セントビンセント及びグレナディーン諸島、パラグアイ
・太平洋島嶼国(4ヵ国):パラオ、マーシャル諸島、ナウル、ツバル
・アフリカ(1ヵ国):エスワティニ王国
・欧州(1ヵ国):バチカン市国習近平主席の祖国完全統一という悲願を達成するための、総合的方略の一環だと言えます。経済制裁、外交的孤立化、軍事圧力、政治的浸透などが含まれますが、中国は台湾との国交樹立国をゼロにすべく引き続き攻勢をかけていくでしょう。