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合成燃料と言ってもここでは再生可能エネルギー由来の水素と炭素を合成するものを指している。日本にとって良かったという単純な感想だけではダメだ。再生可能エネルギーのコスト高い日本の解決策に単純に結びつくわけではない。ドイツの執念がなんとかEU政策に歯止めをかけた。ポルシェやシーメンスがすすめるチリでのハルオニプロジェクトでは実に年間5億リッターの合成燃料を生み出す巨大な国家プロジェクトが開始されている。ここでも日本はまだ無策という現実を議論に上げるべき。
ゴールポストを動かしたというより、元々、無理なゴールポストを欧州委員会が設置していたわけです。欧州議会でも最大会派の中道右派連合が修正を試みて来ましたし、閣僚理事会ではドイツをはじめ、7か国が反対、棄権に回りました。

高い球を投げ過ぎた欧州委員会、といったところでしょう。2024年の議会選を経て出来上がる新執行部はどう手綱を捌くか、関心はむしろそちらに移りつつある気もしています。
そうなる、と言われていた結末に向かって毎年1ステップずつ軌道修正を図ってますね。
自然破壊や環境に与えるダメージでは内燃機関車よりEVの方が大きいとも言われています。無思慮に太陽光発電を進めるのと同じ構図です。元々、内燃機関の新車販売をあと12年で禁止するという方針自体が無謀でした。世界の原油の埋蔵量は十分にあることは周知ですし、脱炭素でも、世界最大のCO2排出国である中国がまともに対策を講じれば、状況は一気に改善されます。そもそもEVの電池には、原材料の資源開発や爆発する危険、寿命、大雪時の立ち往生、出先での充電など問題が多すぎです。一時的な熱が冷めて、ようやく冷静な議論ができるようになりました。日本の原子力発電と同じですね。
EUって本当に節操がないですね〜。

カーボン・ニュートラルの先陣を切ってEV化を推し進めるという錦の御旗の下で規制を強化していたくせに、都合が悪くなるとすぐに態度を翻す。

世の中って概ねこんなものですけど、大風呂敷を広げるEUのパフォーマンスに乗せられて「日本は遅れている」などと批判するのは大間違いです。
EUの方針は一ミリもぶれていないですね。合成燃料と言っても、再エネベースで作られるグリーン水素が主役。CCSで処理する化石燃料由来の水素はNGですね。ということで、再エネー電気ー水素ーeFuel(常温液体燃料)というコンセプト。これは前から議論されていたことで、その提案がルール化されたということ。アントワープの港ではアンモニアで動く(ディーゼルエンジン)大型船舶も実用化を目指しています。
さて、2035年までに合成燃料は経済性が成立するくらいまでになるだろうか?それが見えなかったら、また合意が変わるだろうか?
そのうち
「合成燃料はその生成に高コスト、高エネルギーが必要で、
全く環境に優しくないから禁止

ガソリン、ディーゼルの化石燃料容認」

となっても全然不思議ないです


まぁそもそもEVも微妙なとこにいますからね
環境に良いも悪いも、如何様にも言えます

電動化が絶対ではありません
EUがリアリティと向き合う決断をしました。
いわば、空想的環境主義から現実的環境主義に舵を切らざるを得なくなったということだと思います。
日本にとってのe-Fuelの戦略的意義、つまり強みである内燃機関技術・人材の活用・発展、特にアジアやアフリカ等EVインフラ整備のハードルが高い途上国を含めた世界のネットゼロ実現への貢献、という日本の勝ち筋については、これまでも経済同友会の記者会見や政府会議でも繰り返し主張してきました。
残念ながら、そうした方向を目指す動きは活発とはいえず、EV化ばかりが注目されてきたように思います。
技術的には日本は最先端にいるはずです。
コストはまだまだ課題ですが克服可能と信じています。
今回のEUの動向が、日本メーカーが産業でもネットゼロ貢献でも世界一を実現する活路を見出すきっかけとなることを期待します。
EUが「エンジン車販売禁止」を主張した理由は、以下の2点です。

1.温暖化を防止するための脱炭素推進
2.ガソリン、ディーゼル、ハイブリッドの全てで日本に負けたため、自分たちが優位となり勝てる新しい土俵づくり

1.については、御旗的な役割で、実質的には2.が主目的であったことが、今回の顛末から浮き彫りになりました。

BEVで、自分たちに有利な土俵を作ったつもりが、蓋を開けてみると、資源も電池も市場も中国が完全優位となり、まるで中国のために土俵をつくったのも同然となってしまいました。

しかも、それは一時的なものではなく、エンジン車のような収益構造も崩壊し、これからBEVは、勝者なきコスト競争のレッド・オーシャンに突入するのです。

エネルギー危機で、それをようやく自覚したドイツ産業界から政界へのプレッシャーで、方向展開したのが今回です。

しかし、相変わらず「合成燃料」という新しい土俵で、マウンティングのポジションを構築するやり方は、以前と変化ありません。極めて欧州らしいやり方です。

BEVは、きちんと計算してみれば、いろいろな意味で、全ての場面で有効な脱炭素方法ではないことがわかります。真に脱炭素を進めるためには、「みんなが買えるもの」で脱炭素を推進する必要があります。

そのためには、BEVのみではなく、エンジン車、HEV車、FCEV車、その他、さまざまな方式のクルマで、最適なポートフォリオを工夫し、実現することが鍵となります。

※個人的な見解であり、所属する会社、組織とは全く関係ありません