アケビエキスに体脂肪の消費効果を発見
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褐色脂肪細胞やベージュ脂肪細胞は、寒冷曝露に応じて熱を産生する特殊な脂肪細胞として、寒冷環境での体温維持に寄与している。これらの脂肪細胞が持つ熱産生・エネルギー消費活性は、体温調節能のみならず、肥満や代謝性疾患の予防にも役立つことが期待されている。
「褐色脂肪細胞およびベージュ脂肪細胞の制御機構と臨床的意義」(米代武司、梶村真吾 カリフォルニア大学サンフランシスコ校糖尿病センター)
https://seikagaku.jbsoc.or.jp/10.14952/SEIKAGAKU.2017.890917/
という点についてはこれまで明らかにされていました。
今回はアケビエキスが、幹細胞からの細胞分化の過程への関与も含め、「ベージュ脂肪細胞の増加」を介して「体脂肪の消費効果がありそうだ」という点をメナード研究所が発見したということです。メカニズムに関する点に踏み込めている点について、高い評価が得らえると思います。
一方で、「副作用をもたらさず利用できる使用量で脂肪細胞を増加させることができるのか?」など、実用性に関わる研究はされておらず、これからの段階です。医薬品に応用するためには「アケビエキス」の内、特定の化学式で説明できる化合物が効果を及ぼす可能性があるということを理論的背景から説明する必要もあります。
今後研究が進み、医薬品として利用できるレベルの実効性が期待されるのであれば、研究対象として注目されるかもしれません。
注目のコメント
TRPチャネルを活性化させる成分は、だいたい脂肪のベージュ化を促進する。ただ、臨床的に意義があるほどのダイエット効果があるかどうかは、やってみないとわからない。吸収や分布の問題がとくに大きいかな。