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如何せん、100年ぶりのパンデミックで財政をふかしすぎ、そこに戦争が重なった40年ぶりのしつこいインフレですから、対応は厄介ということでしょう。
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「低金利に慣れきって金利上昇リスクへの備えが甘かった銀行が直撃を受けた」
満期が長い債券や貸出は、短期の債券や預金より利回りが低いのが原則です。そして満期(≒残存期間)の長い債券ほど金利上昇時の値下がり幅が大きくなります。金利1%の時に残存機関10年の債権を買って金利が3%に上がれば含み損は約2割出る勘定です。満期まで持ち切るなら含み損を計上する必要はないですが、世の中の金利が3%の時に1%の債権を持ち続ければ、毎年2%の損が出続けます。
他方、期間10年金利0.8%の定期預金(原則途中解約不可)を預かって期間10年利回り1.0%の国債を買う、あるいは期間10年利率1.2貸し出しをするなら話は別で、どちらも10年間持ち続けるのですから、金利が変動しても銀行は影響を受けません。
不特定多数の預金者から預金を預かって、それを纏めて運用する商業銀行は、資金の調達期間と運用期間を合せて利鞘を稼ぐのが原則で、期間の短い預金を長期固定金利の貸出や債権等に回して利鞘を稼ぐのは邪道です。金利が上がれば、運用している国債の金利も貸し出しの金利も上がらないのに、預金の金利だけが上がって逆ザヤが長く続く事になり、資金が不足して手持ちの債権を売れば、含み損が一気に表面化しますから。
ところが量的緩和が長く続いて資金が世の中に溢れ、低金利環境で普通の貸出では儲からなくなった銀行は、預金で預かった短期の資金で長期の債権を買って、短期と長期の金利差で利鞘を稼ぐのが当たり前になりました。金利が急速に上昇するのみならず、短期金利が長期金利を上回るほどの状況になったら、堪ったものではありまえん。「低金利に慣れきって金利上昇リスクへの備えが甘かった」と言われる所以です。
リーマンショックの時は、サブプライムローンと呼ばれる倒産リスクの高い貸し出しがいろんな商品に組み込まれて世界の金融機関と投資家にばら撒かれ、だれがどんなリスクを抱えているか分からず疑心暗鬼が拡がりました。それが極端な“リスクオフ”の姿勢を生んで資金が回らなくなって、極端な金融危機が起きました。少なくとも今回はリスクの所在が比較的はっきりしていて、リーマンショック時の教訓からFEDもFDICも財務省も比較的迅速に動いています。危うい状況ではありますが、その対応力に期待するほかないですね (・・;
過去の経験活かせずドットフランク法はじめ特にALM(銀行は短期で運用し保険は長期で運用)が形骸化=歴史は繰り返す。
国内でも(2016年ドイチェ銀行危機でリスク管理で問題なった)Co C o債を公募投信作って売りまくってしまっているのが実情。
〜本丸はMBS
保有する債券に含み損とのことですが、それを担保に流動性供給することで問題は小さくなるでしょう
必要であればその金利を小さくすることも検討可能です
ただ銀行が利上げがわかっているのにそのエクスポージャーを変更しなかったのはミスと言われても仕方がないので、あまり温情的な対応も長期的には良くないかもしれず、難しいところですね
「米連邦預金保険公社(FDIC)によると、米金融機関全体の債券の含み損は22年末時点で6204億ドル(約80兆円)と1年前の79億ドルから急拡大した。」
シリコンバレーバンクなどの破綻などの原因でもある銀行不安の引き金となったのはFRBの急速な利上げで膨らんだ債券の含み損。
2022年中に行われた政策金利の引き上げは4.25%。結果、米国債などの利回りは大きく上昇し、価格は下落しました。