この連載について
米ニューヨーク・タイムズの名物ポッドキャスト「エズラ・クライン・ショー」。ホストのエズラ・クライン記者が、各界の第一人者とビッグイシューについてじっくり語り合う。(毎週日曜掲載)
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たしかに、現代の私たちは「どう進歩するか」ということに懸命になって色々な情報を収集し、様々な書籍から学習することに精を出していますが、そもそもの「進歩とは何か」について問うことはほとんどありません。
個人的な印象として、近年の学術研究論文の傾向としては、その発表数の数に反して、真に進歩を追及するための研究というよりも、「論文発表のための論文」が多く見られるように思います。実際、研究者のノルマとしての論文発表、お付き合いのための論文発表などが少なからず存在します。(もちろん全てではないという前提です)
この背景にあることは、研究者の質の問題ではなく、研究者の活動が「大きな新規性」を見出すことよりも、過去の研究との「小さな新規性」を見出すこと、悪く言い換えてしまうと、重箱の隅をつつくような論文を執筆することに時間を費やさざるを得ない評価精度や風潮、環境に追い込まれていることが一つだという実感です。
こうした状況を作ってしまっている要因は、まさに、インタビューにもある「研究者から研究者への文化の継承」だと感じられます。
学術研究だけでなく、企業の研究開発もおそらく同様で、研究者の文化として継承されることとしては「何を研究テーマにすべきか=偽の進歩に向けた努力」であって、そもそもの「この分野における進歩とはなにか=真の進歩に向けた努力」について、暗黙的な部分も含めて継承される機会は少ないように思います。
これは個人単位でも言えることで、近年のリスキリングにも同様のことが言えるように思います。自身の進歩のため、周りで必要だと言われている情報をインプットするための勉強に精を出す一方で、そもそも「自分にとっての進歩とは何か」を自問することはあまり多くないように思います。性急に知識をインプットすることでもなく、またスキル習得のゴール設定だけでもなく、スキルを付けることそれ自体の意味を問うべきなのでしょう。
進歩研究、そしてこの記事も、今の私たちにとってかなり重要な問いを投げかけている内容で、次回が楽しみです。
彼が最初に書いたのは「道徳感情論」という本であり、経済学の基礎を構築する前に社会に高尚な理想と行動を浸透させようとした、とのこと。
今のグローバルな経済競争からすっぽりと抜け落ちている気がしました
第◯次産業革命的なステップアップがないと、全体としては減速しているように見える。
※個人的な見解であり、所属する会社、組織とは全く関係ありません