前職時代に SHIFT のテスターさんにお願いしていました。当時はいわゆる SES のテスター版という感じで、打鍵数に応じた支払いだった記憶。そこからどんどん他領域に進出していき、今やこんな規模に。いわゆる SI や IT コンサルのビジネスは、人を採用して単価を上げるほど稼げる分かりやすいモデルなので、従業員にも還元しやすいですね。
ところで昨今では AI が急にブームになってきていますが、こうなるとテストや開発の生産性はますます上がるので、SHIFT のような会社にとっては利益率がさらに高まるチャンスなのか、それとも売上が下がるリスクなのか。人月ビジネスなので、どれだけ生産性が変わっても売上には直結しない。「エンジニア単価」というモデルから脱するときが来たのかもしれないですね。
ただでさえ人が少ないのだから、インターネット登場以降、米国に生産性がどんどん引き離されている中で、日本にとって最重要かつ希少アセットの「人」を活かせるかは至上命題のはずです。
その人が最も幸せて、モチベーション高く働けるか、「給与」「インセンティブ」「フェアさ」にかかっていると思います。当方の著書「サステナブル資本主義」にも当社は登場しますが、資本主義の仕組みの歪みの一番大きな部分は、分配構造、インセンティブ構造が機能していないこと。だから、人は資本主義の奴隷となり、幸せでないと感じ、未来に向けて正しい判断や投資ができなくなってしまっている。
給与を引き上げることが最重要のKPIです。そして、スタートアップは何者でもないところから社会変革のリーダーとして急成長を続けていくことができるかが問われています。だからこそ、人材を生かせる仕組み、それを作るリーダーシップが求められるのだと思います。
ちなみに、Netflixは社員に対して市場価格の上限を支払い、アマゾンは下限を支払うといわれています。
「給料なんてどうでもいい」という人もいますが、本人の意思にかかわらず、市場価値が高ければ給料を上げます。
という部分が特に興味深かったです。ジョブ型も結局は市場価格に収束してゆくが基本なので、健全なことかなと思います。そのかわり、人材としては常に自分の市場価値を意識していなくてはいけない、なかなかタフな時代です。
②短期間での場所・部署移動など、
私たちが当たり前だと考えていたシステムって確かにおかしいことですね。
だから日本の生産性もなかなか上がらず、いつまでたっても給料も上がらない。
日本の労働市場の根本的な原因が見えました。
ヒトログという人事データベースでデータに基づく人のマネジメントに徹し、飲み会参加まで見ているとは驚きです。
現在、従業員1万人超え、売上高1000億円近いという現状から、売上高が5000億円になった時の組織イメージは、解像度高く説明できるという発言から、組織づくりをいかに成長の源として重視しているかがよくわかりました。
仕組み次第で給料は上げらるんだという、元気がでる記事でした。
他に面白いのは社外取締役にアパホテルの元谷 芙美子社長がいらっしゃること。プロピッカー村上 誠典さんも社外取締役です。
ところで昨今では AI が急にブームになってきていますが、こうなるとテストや開発の生産性はますます上がるので、SHIFT のような会社にとっては利益率がさらに高まるチャンスなのか、それとも売上が下がるリスクなのか。人月ビジネスなので、どれだけ生産性が変わっても売上には直結しない。「エンジニア単価」というモデルから脱するときが来たのかもしれないですね。
(以下、記事中から引用)
Point)大量採用を支える仕組み
CAT
SHIFTが独自に開発した、エンジニアの適性を測るための試験。パフォーマンスがいいエンジニアを分析して適性を洗い出し、試験内容に反映している。合格率は6%と狭き門だが、適性があれば未経験者も採用される。カフェ店員や警察官などがCATを通じて入社している。
※個人的な見解であり、所属する会社、組織とは全く関係ありません