【直撃】AI企業「プリファード」が家事ロボットに挑む理由
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「ユニコーン」文脈で話題に上ることの多いPreferred Networksは、トヨタやファナックといった大企業との協業が目立っていましたが、ここ最近は自社の独自事業の育成を強めています。その“虎の子”といえる存在が、ロボット事業子会社のPreferred Roboticsです。あのプリファードがロボットメーカーになる日がやってきました。戦略を探るべく、礒部CEOへのインタビューを敢行しました。
5月に発売される予定なのが、家庭向け自律移動ロボットの「カチャカ」です。詳しくは記事に譲りますが、「動く家具」とも「運搬ロボット」ともいえるこの商品。発売前なのでなんとも未知数ですが、家庭で仕事をしてくれる新たなロボットとしては面白い存在です。
駆け出しの記者の頃、産業用ロボットメーカーを取材していました。ちょうどルンバが流行り出し、iRobotの動向も追っていました。ルンバは部屋中を動き回って地図を作ります。今回のカチャカも同様の技術を使っています。スマートホームの文脈では家庭の地図は非常に重要です。個人的には、この地図の使い道が、今後どう広がってくるのかに注目しています。産業用ロボットの普及が進む中で、家庭用ロボットは苦戦を強いられていたため、プリファードの挑戦には期待です!
最初はなぜ運ぶなのか?ロボットを導入するほど?と思いましたが、片付けという課題であれば納得です。一方で、料理や洗濯、掃除のように表立って負担だと感じる家事ではない分、どのように消費者に訴求していくのかが気になります。既にロボットを導入している感度の高い家庭だと、同じような見た目のロボットが2台稼働することに場所を取ると感じることもあるかなと思いました。
カチャカはプリファードにとって第一歩となる家庭用ロボットだそうなので、カチャカで取得したデータをもとに更なる家庭用ロボットの開発が行われると思うと、とても楽しみです。