米FRB、インフレ抑制と金融安定で困難なかじ取り 利上げ休止か
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インフレが米国より深刻な欧州で、ECBは、クレディスイスの行き詰まりに端を発して米国同様金融システム不安が高まる中、インフレ抑制を優先して0.5%の利上げに踏み切りました。個別銀行の信用不安の連鎖は必要な資金を柔軟に資金供給することで抑えられると見たのでしょう、たぶん。
米国のインフレは欧州と比べればましですが、雇用のひっ迫が続く中でインフレ心理が高止まりし、物価と賃金が共振して上がっていますから、ここで引き締めの手を緩めるとインフレがぶり返してインフレ心理の定着を招きかねません。市場はFRBが引き締めの手を緩め、出来れば緩和に向かって欲しいと望むでしょうが、70年代のインフレ抑制の失敗を経験しているFRBは、ECB同様、インフレ退治に力点を置きそうな気がします。
インフレ退治とリセッション回避という二律背反に金融システム不安対策が加わって、FRBのかじ取りが一層難しくなったことは確かです。状況が複雑すぎてもはや蓋を開けてみないと分かりませんが、個別行の信用不安に別途対処しながらインフレ抑制の姿勢は貫く可能性が高いんじゃないのかな・・・ (・・;ウーン
注目のコメント
インフレも金融不安(信用不安)も招きたくは無いFRBがどんな決断をするのか要注目。0.5%か0.25%、または利上げ一時停止か。今週、ECBは0.5%の利上げを決定しインフレ抑制を優先しましたが、現在の米国に於けるターミナルレート見通しから考えると利上げ一時停止が濃厚と推察します。