電気自動車に「大容量のバッテリー」は本当に必要なのか?
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これは本質的な問いで、大きさにも依りますがEVに必要なバッテリーって思っているよりも多く必要無い、とは言い切れないために電池はある程度搭載しておくという流れでここまで来ています。
そして充電箇所を増やしてドライバーの不安を無くしてEVを買って貰う以上の意味が、車載用電池の上限容量の設定にはあります。
余ったらV2G(VGI)やV2Hで売電すれば良いという考え方もありますが、モビリティのバッテリーに蓄電するコストを考えてみて下さい。電気料金と乾電池(で使える電気量)の値段を比べるようなもので、乾電池の電気が如何に電力単価として高いか。
つまり安い電気だからEVに貯めて使うインセンティブが有るので有って、本来EVで使い切るべき電気を余ったからといって蓄電した電気代相当で売電するのはムダです。
しかし動いていないEVバッテリーだったらどうでしょう。7割から8割は停まっているとされるEVで、停車では無く自宅に駐車している場合にこれは家庭用蓄電池と考えて良いのか?
良いと思いますが、残念ながらEVのバッテリーと家庭用蓄電池では電池の仕様が異なります。沢山貯められる家庭用と違ってEVは高出力と高頻度の充放電が求められるため両者は価格も異なります。端的にはNMCとLFP正極の違いとして表れますが、近年EVにもLFPが多く採用されるようになりました。
つまり高出力よりも安価で安全、高寿命のバッテリーにEVはシフトする傾向が特に大衆車の場合にはあり、それは家庭用蓄電池の仕様に近いものでした。
このように書き連ねると混乱するように見えますが、電気を移動体で貯める場合の最適値は移動と移動以外での電気の使い方に依るということです。記事の通り、BEVに大容量のバッテリは必要ないと私も思う。
長距離、連続の移動はICE, PHEV, HEVなど別の手段が良く。BEVはサクラぐらいがちょうどいい。
流石ベストカー・オブ・ザ・イヤーま
これなら3kW 200Vでも一晩で満充電できる。また満充電で140km航続距離なら生活圏の移動は十分。
ただ残念なのは、考慮しても、まだまだ商品として高額なのは否めないこと。先日レビューしたときのざっくりコスト比較は以下
■ICE×BEV 軽自動車ざっくりコスト比較
10年乗ったとして 68万円 同クラスのガソリン軽自動車が安価。
燃費の悪いターボ車でカスタムグレード車との比較ですが、単純にお金の比較を
してしまうと、まだ軽自動車の中では高級車という感じがしました。
[1] 電費x燃費 : 275200円/10年 サクラが安価
[2] 税金、他 比較 : 48900円/10年 サクラが安価
[3] 乗り出し価格 : 1000000円/10年 同クラスのガソリン軽自動車が安価(55万円の特別控除後)
走行距離やガソリン・電気価格の変動、税制の変更で変わりますので
あくまでも参考までにどうぞ
[1] 電費x燃費ざっくり比較
→ 27520円/年 サクラが安価
軽自動車年間の平均走行距離 8000km/年で、
差7.27ー3.86=3.44円/km
①サクラ
:バッテリ満充電20kwhで公称航続距離140kmだから
電費7km/kwh。電気価格が27円/kwhなら540円で走行し、
3.86円/km
②同クラスのガソリン軽自動車
:満タン30Lで実燃費22km/L(ターボ車)なら航続距離660km、
ガソリン価格が160円/Lだったとして
7.27円/km