2023/3/19

【激論】銀行破綻から「預金者を守る」ために何をすべきか

緊急特集「SVBショック」では、去る3月10日に起きたシリコンバレー銀行(SBV)の破綻について、その余波を徹底レポートする。
本日は、今回の騒動を受けて急遽配信されたNYTの名物ポッドキャスト対談「エズラ・クライン・ショー」の最新話を、独自翻訳でお届けする。
破綻したSVBの顧客を「救済」するために、このたび米政府は異例の介入を行った。しかし、この救済策の是非をめぐって、いま米国では世論がふたつに割れている
アメリカの預金保険制度のルールでは、保護される預金の上限を「1口座あたり25万ドル」と定めている。ところが、SBVのケースではこの上限が無視され、全預金が保護の対象となった。
このことが「モラルハザード」(危機管理やリスク回避に対する意識が薄れること)につながると批判されているのだ。
本対談では、救済を支持する経済コラムニストのノア・スミスと、救済に懐疑的なホストのエズラ・クラインが、SVBショックの本質を論じ合う。そこから、「金融と信用」をめぐる大きな絵が見えてくるだろう。
INDEX
  • ①「異例の救済」で何が起きたか
  • ②なぜ「救済」は批判されるのか
  • ③預金者を守るために何をすべきか
  • ④FRBの口座を「一般開放」せよ
  • ⑤「中堅銀行」を生かす方法