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金融危機の対処は、土日が勝負。この前の週末は、米当局が動いてSVBの預金全額保護や経営陣の解任、受け皿となる「国立サンタクララ銀行」の設立などを発表したが、今週末は欧州の当局が動いてその腕前を示す番ということです。クレディスイスの投資銀行部門は、スピンアウトしてウォール街の名門「ファーストボストン」として再起することになっている訳で、残りの「普通の銀行部門」は、結果を出せなかったマネジメントを追い出してUBSに飲み込んでもらえば良いでしょう。そのために、スイスを含めた欧州当局がUBSにアメを与えればUBSは焼け太り、ということになりますが、それも資本主義のルールの下でのゲームとしては、すっきり分かりやすい結果だと私は思います。
うーん、UBSへのメリットはなんだろう?もちろん一般論として規模の話は分かるのだが、資金流出が続いていて、それに対してコスト削減が追い付いていない印象。資金流出は経営難起因の部分もあるだろうし、流出してUBSに行っている部分もWealth(PB)領域は多いのではないかと思う。これからコスト削減していくこととか、それでもかなりのリスクテイクになるわけで。あとグローバルにPBは独禁法にヒットするところが出てきそうで、そここそ両社とも戦略のコアに置いている。
逆に、それでも統合する理由を当局(FINMA)・中銀(SNB)が作れるか。でもそれと組み合わせて国民感情どうなっていくのだろう。
厄介なのが、両行ともG-SIBsの一角だから、国内問題だけでないという点。そのコストを払う方がトータルでは良いかもしれないが、マクロ最適な決断を必ずできるわけではないし、マクロ最適の負担を誰が負うのかというミクロは必ず伴って出てくる論点。

下記は、先週のWSJの社説。
CSについてではなくSVBについてだが、金融危機の際のJPMのBear Stearnsの救済についての言及がある。救済したにも関わらず、規制当局は買収前の事案について罰金を科した。またそこで救済したことが、Lehmanも同様に救済されるという誤った期待につながり、それが実行されなかったために金融危機となった。
こういった経営危機は、誤っていた中銀の金融政策が修正されるときに発生し、それを甘受すべき、というのが記事の見解。
UBSがCS買収するにしても、UBSの株主から見たときには、これだけの経営危機になっているのだから、どれだけリスクが回避されているのかというのが論点になる。

過去15年、中銀の経済への影響ははるかに大きくなった。不況の際も、財政政策ではなく金融政策に頼り、非伝統的な緩和策のオンパレード。そこからの転換点になるのだろうか?

And Now for a Little Bank Panic
https://newspicks.com/news/8212529
スイス3大銀行が最終的に1つになるのですね。長銀とSBCの合弁会社に瞬間的にいた人間として感慨深い。
Union bank of Switzerland+SBC = United bank of Switzerland (UBS)
UBS + Credit Suisse (CS)
かつてスイスの3大銀行は、世界の富裕層の富を一手に集めて潤う独特の力をもっていた。UBSとスイスバンクが一緒になって巨大化した時は驚きましたが、国際金融法人部長として某大手都銀で世界の有力銀行等とお付き合いした2000年前後でも、クレジスイスは未だ世界の有力銀行の一つとの認識でした。しかし、銀行規制の流れが強まる中で富裕層の富を集めるスイスの銀行の秘密のベールに批判が芽生えて世界の金融界から圧力が掛かり、収益基盤の強化を目指して米国の独壇場だった投資銀行業務に手を染めたころから、次第に様相が変わり始めたような気がします。
本源的なドル資産を持たぬスイスの銀行が米国のインベストメントバンクに対抗することは難しく、手にするリスクが大きくなって、危機が囁かれるようになりました。秘匿性が高いがゆえに世界の富が集まった優位性も、今では大きく薄れていそう。そしてついに、クレジスイスの実質的な破綻という形でスイスの3大銀行が一行に集約されるわけですね・・・ 日本の大手都銀が外貨資金の調達に苦労していた時代、挨拶を兼ねてクレジスイスとUBSをそれぞれ訪れたことがあるだけに、かつてのスイスを思い出し、哀愁を伴う感慨を抱かないでもありません。 (・・;
SVBの時もそうでしたが、銀行の危機的状況が報じられると買収話が持ち上がるのですね〜。

危機的状況に陥っていても、「買うに値するもの」を持っているということでしょう。

買い叩かれたのでは、買われる方は堪りませんが…。
SVBから始まった金融不安。これがドミノ倒しを起こすのか、ここで止められるのか。救済でもなんでもOKなので、ぜひ不安払拭に進んでいただきたいです。
中身が気になりますが、取締役会が招集されているということは重大な意思決定があるということ。週明け月曜日も慌ただしくなりそうですね。
SVBなどはストレステストの対象外だったから説があるけど、CSは対象内だからそのロジック破綻してるのよね

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欧州銀の米国部門も十分な資本保有、FRB健全性審査
https://jp.reuters.com/article/usa-fed-banks-europe-idJPKBN2O501Q
両行は週末の間にそれぞれ取締役会を開く予定とのことです。

FTの記事はこちら。
・UBS in talks to acquire Credit Suisse
https://www.ft.com/content/17892f24-4ca0-417f-9093-289b019a0852
私のコメントが正しいかどうか、すぐにわかる。

https://newspicks.com/news/5226243?ref=user_527032
浮かんでは消えるUBSとCSの合併話。

かつてスイス人の上司に聞いたことがある。彼の父親はUBSのマネジメント、本人はCSのマネジメントだった(グリューベルの直属の部下)。

結論から言うと合併はない。UBSの最大の報酬支払い先はCS、CSにとってのUBSも同じ。そしてそれは顧客に費用として請求される。仮に合併したらスイス経済に甚大な影響が及ぶのでスイス政府が認めることは絶対にない、とのこと(スイス政府とも話した結果)。表面的には独禁法の話かもしれないが本質は違う。

しばらくすると、この合併話もまた消えるだろう。


https://newspicks.com/news/5444136?ref=user_527032
ない。

UBSとCSが合併するとスイス国内での貸出残高に占めるシェアが70%ぐらいになる。これを独占禁止法の観点から半分ぐらい売却するとなると、2社以外のスイス国内の全ての銀行の自己資本を足しても足りない。じゃあ外資銀行がそれだけのコストを掛けて新たにスイス国内に参入するかというとそんなことはない。結局、お互いにでか過ぎて合併は無理。
Credit Suisse runs a global wealth management business, a global investment bank and is one of the two dominant Swiss retail and commercial banks.

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