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大規模緩和は「成功」、日本経済の潜在力が十分発揮-日銀の黒田総裁

Bloomberg
日本銀行の黒田東彦総裁は10日、過去10年の大規模な金融緩和について、2%の物価安定目標を実現できなかったことは残念としながらも、日本経済の潜在的な力が十分発揮されたという意味で「成功だった」と振り返った。4月8日までの任期中で最後の金融政策決定会合後に記者会見した。
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少なくともマクロ安定化政策を評価する上で基本となる雇用という側面から見れば、効果があったと海外の主流派経済学者の方々は評価するでしょう。
「日本経済の潜在的な力が十分発揮された」とのことですが、その潜在成長率、就中、日本の本質的な成長を支える上で重要な生産性が異次元緩和の中で下がり続けたことをどう見るか。そこは政府の責任で日銀は関係ないとは言えないところがありそうな気がします。
国債を大量に買い金利を下げて財政支出を容易にして需要を作り、円ベースで景気を良くしたのは事実でしょうが、それに安住した政府が日銀とのアコードで約束した筈の構造改革を放棄して、生産性改善の努力がおざなりになった面はたぶん否めないところでしょう。景気を支え続けるため日銀がGDPの1.1倍にも上る巨額の低利国債を抱え、政府が低利の借金を積み上げ、更に日銀が日本の筆頭株主になるほど買い進めた株の後始末も今後の課題として残ります。
 欧米諸国でインフレが進んでいますが、インフレはモノやサービスの価値と比べて通貨の価値が下がるということで、その欧米通貨に対して更に大きく円が安くなったということは、円の価値が極めて大きく毀損されたということです。量的緩和でモノとサービスの裏付けのない通貨を大量に供給しましたから通貨の価値が下がるのは当然で、欧米以上に過激に供給した円の価値がドルやユーロ以上に毀損されるのも当然です。海外に出て買い物してみたら、異次元緩和の前と比べて円の価値が如何に下がったか痛感するでしょう。通貨の強さは国の強さの反映で、これは日本の国力の低下を意味します。
本当に「成功だった」と言えるかどうかは、こうした歪の解消過程で我が国が蒙るはずの負担を乗り越えて、日本経済が成長軌道に戻れるかどうかにかかっているような気がします。そういう意味で、壮大な社会実験の評価は歴史を待つほかないんじゃないのかな・・・ (・・;
経済理論をしっかり理解した総理と、ぶれない日銀総裁のいいコンビでした。それを引き継いで前に進める植田さんは官邸とどういう関係を築くか、任期中に総理が変わる可能性が大きいだけに、新総裁にはさまざまな意味で前任者以上の期待が寄せられています。
最近アメリカから日本に帰ると、20年前に日本から韓国に旅行したときのような物価感。こんなに美味しいものがこんなに安いの!!??と思うわけです。

そういや職場の同僚が5人、みんなばらばらに、向こう数ヶ月で日本旅行するそうです。もちろん日本の魅力が広く理解されてきたというのが一番大きいだろうけど、旅行先として安くなったと言うのもありますよね。

これらも黒田緩和の帰結のひとつ。
当時のデフレ下では、正しい選択だったと思います。

実際、株価は上昇したし企業業績も良くなりました。
日経平均が7000円台だった時に株を買って「大儲け」をしている人もたくさんいるはずです。

「インフレ期待」が生じなかったことが誤算でした。
円安が進んで実質賃金が下がったものの、物価と賃金が上昇するというマインドが生まれませんでした。

物価と賃金が硬直的であったため、期待していた「トリクルダウン」が起きずに、貧富の格差も広がりました。

このような誤算はあったものの、総じて「成功」と言えるのではないでしょうか?
2期10年、今年で79才ですよね。世の中高齢者にたいしては老害的にいわれるなか、日銀総裁として、誇り高くありつつ、そしてとてもチャーミングな総裁だったなぁと感じます。

あだなお客さんとクロトンていうてたなぁといううっすらとした記憶もあり、また、彼のつけるネクタイの色が国内外でも話題になったり、会見のときの笑顔もチャーミングでしたし、なんといってもサプライズ緩和という響きで、デフレマインドの脱却というだれにもプログレスが見えづらいものとの対峙をなさってきたなという印象です。

次の総裁にもそれはまた、別の魅力があるんでしょうが、正直日本人が思うより、中央銀行として日本の存在って海外では高く評価されてるんじゃないかなと思います。

課題はまだいろいろ山積みですし、円安トレンドが払拭されるだけの経済の活発化はまだ見えないところですけど、覚悟さえもてば日本も変わる可能性はあると思ってます。

なにより、高齢なのに本当に10年お疲れさまでしたとエールを送りたいですね。そして、その官製相場にのれた人たちも感謝の気持ちをもって、ひとつの楽しかった相場の終焉に乾杯。

それにしても、自分事でいえば、なんだかんだこの10年というフレームにおいて、外国為替で何百億、何千億という大きな取引をお客様にさばかせてもらえた経験には本当にあらためて感謝しかないなぁと。
楽しかったししびれる経験もあったし、ひとえに官製相場さまさまだったわけで、これらの経験をこれから生かしていきたいし、経験してない次世代の人にも共有するなにかをもたらせていけたらなぁと思うこの頃。
会見を見ましたが、デフレバスターとしての10年を全うされたのだなと思いました
コロナオペにも触れられていましたね
なかなか感慨深い1時間でした
それでは長期停滞の原因はサプライサイドにあるという事になり、それを否定して実現したリフレ派金融政策へのちゃぶ台返し。

「日本銀行の黒田東彦総裁は10日、過去10年の大規模な金融緩和について、日本経済の潜在的な力が十分発揮されたという意味で「成功だった」と語った」
中央銀行の金融緩和でお金の量が増えると失業率が下がる、というフィリップス・カーブそのもので説明できる効果を生み出したことについて、否定することはできないでしょう。
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