【新】人事異動の「ブラックボックス」を解き明かそう

「適所適材（欠員補充）」「現場の都合で決まる」その通りですね。基本的に人事異動は「玉突き」です。

・通常人事：数年単位の一般的なジョブローテーション。玉突きの餌食になる
・一本釣り：人脈があると引っ張られる。但し引っ張る側も等価交換を求められる
・幹部育成：役員推薦メンバー。企画職多め。本当に出世するかはその時の直属次第

実際はそうだとしても、自身の異動に対して、「誰か偉い人に引っ張ってもらって・将来の育成を考えてもらってこの部署にやってきた！」とプラス思考で考えることは大事だと思います。そういう人は、異動先でも気に入られ、前向きに働き、成果を上げ、企業内では出世街道を歩んで行きやすいでしょう。（それが目指すキャリア・幸せなキャリアかどうかは人それぞれですが・・・）

人と組織は対等であるべきというのが基本的な考えですが、ただそれは、互いがその存在を求め合い、切磋琢磨する関係性において成立するものであり、が故にお互い成長が求められます。

人の成長は、一般的に様々な経験を通じて促進されるものです。ガチャはある意味自分自身の思考の範疇を超えた経験を提供するものであり、悪いものでもありませんが、それはあくまでその個人の成長の機会を提供するものであるということを、個人も会社も理解していることが重要だと思います。

異動を繰り返すというキャリアステップ自体は重要と思うもののは、これまでの日本企業で行われてきたような問答無用で急に決まりそれに従わざるを得ない、という忠誠心を試すような仕組み、自分でキャリアを考えることを削ぐような仕組みは徐々になくなっていくんでしょうね
予期せぬ異動から仕事の幅が広がる、学びになるというのも分かるものの、それが良かった人だけが発信しがちという生存者バイアスがありそう
記事の中で7割は現場部門で人事が決まっている、ということで、業務遂行のための数合わせが優先されることが普通で、そこに個人のキャリアを考えたアサイメントがされてるとは思いづらい
そうなると、多様な経験を積むことを奨励される、責任ある仕事をするための前提とされることで、意欲のある人は自ら異動を望み、その人のキャリアをしっかり考えた上で本人が考えつかない選択肢も含めて新たな可能性を提案するようなHRBPの人がいる、というような形が1つの理想的な姿になっていきそうな気がします

やりたいことが明確に定まっている若手は意外に多くないというのが、かつて勤めた組織の同期や後輩を見た実感です。
ですので、定まっている方にはむしろ有利なのではないでしょうか。記事には「若手は『交渉』しないと損」とありますが、everything is a negotiationという世界観を持つことは重要だと思います。

思わぬ異動によって、思わぬ自分を発見する。共感します。
また、思い通りにならなかった時ほど、結果に拘って希望を実現するかというマインドがなければ、キャリアプランは実現できません。

ジョブ型になるということは部署間異動の可能性は低くなり、理不尽な転勤、転属などは減る方向となるでしょう。
ガチャにより見つかる何かもあるので一概にガチャが悪とは思いませんけどね。
私は営業生活2年目に経験した開発営業の世界に魅せられてスペックインと呼ばれるような材料による課題解決型提案営業に取り組んできて海外も経験しましたが、これまた読めない人事異動というファクターが大きく影響しました。それが人生を大きく変えることもあるわけで良くするのも悪く捉えるのも自分次第という気がします。

どこの会社もそんな時期ですね。タイムリーなテーマだけに思わず読んでしまいます。「現場の都合」というのもリアル

キャリア自律を促す一方で、ポストが空いちゃったから誰か行ってくれというのが実態であれば、これは矛盾でしかありません。

日本では、新卒で入社してから10年くらいは「若手」として扱われますが、海外はキャリアを積みたいなら30代になる前の管理職経験は必須です。つまり、30歳前後で大きな差がついてしまうのです。

社会人になって最初の10年間はどう過ごすべきか？過ごす時間の価値を考えると、配属ガチャを嘆いているより、交渉・行動ありきかなと思います。

『思わぬ異動によって、思わぬ自分を発見することもありますし、必ずしも自分の想定の範囲内で動くことがベストだとは言い切れません。』
ほんとこの考え大事で、計画的偶発性を理解して自分に織り込めるか。

明らかに仕事内容が自分のレベルより低い場合は、すぐに新しいことにチャレンジした方が良い。ただ、自分の行きたいと思う方向とは別でも、"難易度が高い"状態ならレベルが上がるし、そこで身につく経験は武器になる。

ロールプレイングゲームと同じで、最初は苦戦したステージもレベルが上がると余裕でクリアできる。ただ経験値は集まらないし、何より難易度低いからつまらない。適度に難易度が上がり、強い環境に身を置けば経験値は貯まり、レベルが上がる。
そうすれば物語は進む。

この考えはキャリアに思いっきり当てはまる。