【教えてプロ】出生数「過去最少」今からできることは何か?
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どうも。プロピッカーでもないのに、毎度いろんなところに呼ばれる荒川です。
基本的に、人口減少は不可避です。絶対という言葉はなかなか普段使いませんが、人口は絶対に減ると言えます。しかし、そんな当然やってくる未来を「静かなる有事」とか「危機」とか煽ることに何の意味があるのでしょう?
また、できもしない出生率改善などをさもできるかのように取り繕うことは、決して前向きではなく、むしろ後ろ向きの大嘘でしかありません。
今の人口の半分くらいになるという前提で、今から社会のシステムを考えることの方がよっぽど前向きです。なぜなら、人口動態にかかわることは最低50~100年かかる大事業だからです。今、大人たちがすべきは、自分がもう生きていないだろう50年後を作り始めることです。
できもしない出生増などという大嘘はいい加減やめましょう。
生物学的な遺伝子を残す残さないという些末な話ではなく、我々が未来に残すべきは何かを考えるべき時期にきています。
注目のコメント
「0歳〜12歳田畑とつながる子育て支援」というテーマで東京、国立市で取り組んでいます。
行政事業の受託や認定こども園の運営のほか
自主事業としても複数の子育て支援事業をおこなっています。私たちの取り組みの特徴は「自身も子育てしながら子育て事業に携わる」メンバーが多いという点
子育て環境を自分たちで責任を持って作っていくことを30〜40代の特に母親たちが中心となってこの7、8年取り組んでいます。
それゆえの課題ももちろんありますが、50名ほどのスタッフの8割ぐらいは子育て現役の母親です。
私がその一方で大事にしているのが大学生との連携。
一橋大生が多いですが彼らとても真面目で礼儀正しいのですが、
卒業してからの仕事に一生懸命取り組んでどこかで子育てモードに移行するイメージがほとんどない。
当たり前のことかもしれませんが、特に女性は結婚、出産、子育てを35歳ぐらいまでで考えるなら卒業してから10年以内にそれらを積み重ねていかなければなりません。
大学生たちとはゲストハウスを一緒に運営しながら、子育て支援的な活動も手伝ってもらいながら
キャリアと結婚、子育てする場合の課題などについてよく話しています。
畑で婚活も10年ほどほぼ毎月やっているので、結婚を目的とした活動をする人々の課題感も伝えつつ
早い段階で出産して、30、40代から新たなキャリアを積んでいるメンバーも我々の中には少なからずいるのでそれも参考にしてほしいと思っています。
学芸大の授業で、大学生たちに「出産、子育てのすすめ」を強調して語ったところ
(今どきそういうこと言うのセクハラだから、と言われることもありますが、めげずに言っています)
受講者のなかで共感してくれた学生が、来年からうちで働いてくれることにもなりました。
地域にとっては子育てしたいと思ってくれるかどうかは生命線ですので
これも地道な子育て世帯誘致活動だと思って多方面にアプローチしています。#教えてプロピッカー の回答にご協力させて頂きました。
出産可能年齢出生数が減っていき、結婚や育児を希望する人の割合も減っていくという傾向を考えると、希望出生率が達成されたとしても、出生数が減っていくことは避けられないので、
希望出生率を叶えるための取り組みと並行して、
歪んだ人口構成でどう社会を維持するのか、についての議論も非常に重要。
そして結婚したくてもできない人が結婚できるように、という観点ももちろん大事ですが、
結婚は面倒やけど子どもはほしい(無責任なわけではなくちゃんと育てたい)という価値観の人が増えつつある傾向も受け止めて、制度など柔軟に見直していく必要があると思います。