WHO、葛西氏を解任 人種差別発言で内部告発
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葛西氏には当初辞任が勧告されましたが、葛西氏は拒否、2022年8月から休職となりました。
解任は、WHO理事国(34か国)による投票の投票で決定されました。
13か国賛成、11か国反対で、解任賛成が多数でした。
https://www.bangkokpost.com/world/2523420
葛西氏は、一部アジア諸国でのコロナウィルスのパンデミックや対策の遅れを、その国の文化や社会のあり方に原因がある、といった発言があったようですが、それは言ってはいけないことで、言ってもどうにもならないことです。
国際機関というのは、途上国のエリートたちが、自国への援助をつかみとって自国での権力への足がかりとするべく、あらゆる手段を使って闘争している場所なので、それを邪魔するような正論居士は引きずりおろされます。うーん。「部下に厳しく接したことは事実」とご本人が言っている言動が、異なる文化、バックグラウンドの人々からすると全く異なるように取られてしまったことが考えられますよね。人種に関する事は本人が意識しなかったものであっても、アウトです。もしくはパワハラと取られたらやはり同じく問題です。昨今求められるリーダーシップ像も、共感とか多様性への理解などが重要です。あとは部下をマイクロマネージしないこと。
WHOはグローバルコンピテンシーモデルの中で自分と異なる文化や個性に対しても尊重すべく謳っています。チームではそのモデルに基づき意識を合わせ行動する必要があるが、葛西氏はそれを怠ったのでは無いでしょうか。
日本の一般企業においても同じ場面は見られます。管理職や女性など一部の方だけが対象であるとか、全員対象であってもe-Learningでばら撒くだけで、皆で対話するような場面、いわゆるタウンミーティングのような場面を見かけることは少ないように思います。ツーカーで会話できてきた日本人特有のことかもしれませんが。つまり、今回の一件がそのような日本人の課題に起因することで無いかが気になりました。