ノルドストリーム爆破背後に親ウクライナ派、米情報示唆=NYT
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この事件は発生当初からロシア関与説が流れていましたが、先月、米国の著名な調査ジャーナリストのシーモア・ハーシュが、「バイデン氏の指示で米国がこの作戦を実行した」と結論づける記事を発表して話題を呼んでいました。
この記事は、「米国当局が検討した新たな情報」を基にしていて、「親ウクライナ派グループが攻撃を行った可能性が高い」というものです。
このパイプラインはロシアの重要な収入源でありモスクワがヨーロッパに影響力を行使する手段であることから、ロシアがパイプラインを破壊してしまう動機は考えにくい事案でした。
この記事でも触れられている通り、「ウクライナとその同盟国は、パイプラインを攻撃する最も論理的な潜在的動機を持っている」と考えられますが、米当局は、「ウクライナ政府・軍情報当局は、今回の攻撃には関与しておらず、誰が実行したのかも分からない」「破壊工作員はウクライナ人かロシア人、あるいは両者の組み合わせである可能性が高いと考えているという。米国当局によると、米国人や英国人は関与していない」とのことで、まだまだ不明な点だらけです。
個人的にはハーシュの記事の方が事実に近いのではないかと考えていますが、もっと時間が経たなければ真相は明らかにならないのでしょう。
注目のコメント
ドイツのZeit紙も似たような記事を出していて、同じ情報源からのリークと考えられます。ドイツの諜報機関から、というのが一番ありそうです。
これだけの事件でありながら、これまで全く調査の進展が発表されませんでしたが(事件が起きたのはデンマークが管理する海域)、これらの記事にはずいぶん詳細な手口が書かれています。
・ウクライナ人が所有するヨットがポーランドから現場海域へ出航
・ヨットに乗っていたのは6名。ダイバーは2名で、爆発物を設置
ノルドストリームはロシア国営企業の資産ですから、ロシア政府が自分で爆破するのは、おかしいといえばおかしいです。
ノルドストリームの爆破は、ドイツがロシアからのガス輸入を止めていく圧力となりました。
これらの記事は、ウクライナ政府の関与については不明としています。
https://www.nytimes.com/2023/03/07/us/politics/nord-stream-pipeline-sabotage-ukraine.html?smid=tw-nytimes&smtyp=cur