【教養】古今東西「運をめぐる名言」が伝える絶対法則
コメント
注目のコメント
人の人生や行動に関するデータに基づく研究がこの20年大変発展しました。NatureやScienceというような一流の科学誌でも取り上げられて、Computational social scienceやネットワーク科学という学際的な学界もでき、活発に研究が進んでいます。
色々な発見がありますが、実は、以前から偉人たちが語ってきたことをデータに基づいて再発見したことが多いのです。その意味で、このような人間という対象を扱う時、科学と非科学を二分法的に捉えない方がいいと考えます。
今回はインタビューで、その一端をお話しさせていただきました。許容可能な損失(アフォーダブルロス)はどこまでを、「ここまでなら損失出ても大丈夫」と考えられるか。
これって自分で実際にそのくらいの損失からリカバリーした経験があるか、家族や友人など近しい人にその経験があって自分もそばで見ていた、というのが今は大きいですよね。成功談と違ってなかなか表に出てこない情報だから。そこを表に出させたのが『しくじり先生』だったんだなと。副題は『俺みたいになるな』でしたが、『俺みたいになっても何とかなる』が真の含意では、と思う回が何個もありました。
そういう危機のリファレンスデータベースみたいなのがあると良いのかも。古今東西の「運をめぐる名言」を見ていて気付くのは、生まれた時代も国も違う人々が、異口同音に同じようなことを述べていることです。そこには、単なる「個人の所感」を超えた「普遍的な法則」があるのではないでしょうか。
データ解析によるハピネス研究の第一人者である矢野和男さんは、「運をめぐる名言」が示唆する事象については、多くの点で理論的・科学的な解明が進んでいる――と話します。本記事では、その視点から印象的な名言の数々を読み解いていただきました。