【急拡大】インド経済成長の起爆剤は「QRコード決済」
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皆さん中国との類似点につきコメントが多いですが、決定的に異なる点がスーパーアプリ化していないという点です。それどころか金融アプリとしてのアリペイとすら程遠く、レンディング、株その他の投資、ジーマクレジットのような与信クレジットなどもほとんど同アプリ上では普及してません。つまりリテール決済と個人間送金という非常に薄利多売なビジネスに大きく依存している。その点がsnsやゲームやコマースなどと統合されたウィーチャットや生活全てがスーパーアプリとして集約され、したがって強大化し過ぎて国家の手により解体されつつあるアリペイなど中国の状況とは全く違います。
あとUPIはあくまでバックエンドシステム、その上のアプリケーションとして三大決済プレイヤーPayTM、PhonePe、Googleペイがいます。PhonePeはウォルマート系、飛ぶ鳥を落とす勢いだった独立系スタートアップPayTMはそうとう厳しいでしょう、株価もだだ下がり。
スーパーアプリというビジネスモデルが中国の外では実はシンガポールやインドネシアでも中国ほどには普及していない、これだけ経つのだから中国だけが特殊だったのであり今後とも普及しないのでは、という仮説、これを私は当初からここでのコメントやいろんな場で論じてきました。
ではなぜか、興味ある方は色々ご教示可能ですが長くなったのでここまでで。いうまでもなく、中国が先行していて、中国で起こった支付宝(アリペイ)などの普及のインド版が、今起こっているということです。
QRコード決済はサブスクリプション・ビジネスですから、アリババがEコマースであり、実質銀行のようなものであり、与信審査、融資、オープン決済ができる、映像コンテンツの配信もできる、というふうに、億単位のユーザーの金融資産を囲い込むことが視野に入ります。
中国資本の流入を嫌うインドでは、アリババは入ってこられないですから、このサブスクリプション市場を狙って、我も我もとインド入りしています。
グーグルやアマゾンも当然参入しており、
日本からだと、ペイペイを持ち込みたいソフトバンクも、auも、楽天も入っていっています。
勝ち残れるのは1社か2社でしょう。
インド政府の本命は、当然、インド国営NPCIがつくったシステム、UPIでしょう。
QR決済各社インドに開発拠点 経済安保で中国回避
https://www.sankei.com/article/20221030-2GU7OIAW6FPLXBEX6GVNAJIHZA/
UPI インド政府主導のデジタル決済共通基盤
https://www.axion.zone/indian-successful-unified-payment-interface/インドでのQRコード決済の急速な普及に関するくだりは、既読感があり、何年か前の中国に関する記事を彷彿とさせる。
しかし、それよりも注目すべきなのは同国における「生体認証付きID番号(アーダール番号)が一気に広がり、成人の約99%がそれを有しているというところだと私は思う。
まさにリープフロッグの典型例で、複数の長い暗証番号付きのマイナンバーカードを何とか力技で普及させつつある日本とは大きな違いがあることを認めざるを得ない。
日本も、どこかでマイナンバーカードの暗証番号を廃止して、生体認証方式に切り替えるべきかも知れない。