キーエンス、"カリスマ会長"退任の影響度 | 企業戦略 | 東洋経済オンライン
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注目のコメント
キーエンスの仕事の進め方を知っていれば大事なのはシステム、仕組みとそれを愚直に進められるかどうかの企業文化の醸成と継続だと知る。トヨタもそうだが、成功している会社に通底しているのは結局はこれらの点なのだと思う。
上田さんのコメントにもあるように、キーエンスは仕組みが徹底している。営業の日報システムやその検索性、報告の細かさ、打合せに行く前のロールプレイングと帰社後のロールプレイング、各地域の細やかなエリアわけと様々な工場へのローラー作戦と細やかなフォロー。1日に最低6件の打合せなどなど。
社内の内勤でさえ、Faxを配る順番すら歩くムダを省くためにどうするか?どこにファクシミリを置くかなども歩数を計測して比較して決める・・など聞くからに卒倒しそうな話が目白押し。正直、真似できる会社は少ないと思う。キーエンスにはスター営業は必要なく、愚直にその仕組みを続けられる人だけが残る、という。
いやー、正直アタマが下がる。30代で家が建つ、といわれる年収はうらやましいと思っていたけどそのレベルの仕事をしているのであれば当然かな、とも思う。1988年頃、まだ大阪の高槻に本社があった時に滝崎さんにお会いした。その頃からナンバーワンを目指すと宣言し、あっという間に雲の上の人。今年で70歳。やはりナンバーワンを目指さないとナンバーワンになれない。目標は高く分かり易くしたい。
現場を知っているという部分が本当にすごいと聞いたことがある。例えば価格設定も、こうした機器を活用する多くの現場で決済できる価格に戦略的に設定して(稟議プロセスなどの手間がなくなる)、Ide Fumiさんが書かれている短納期と併せて、プロダクトのみではなく全体で「現場の困ったをすぐ解消」というところが追及されているのだと思う。
得てしてプロダクトの性能などばかりに走ってしまうが、時間とか社内プロセスまで考慮して選んでもらえるようにするというのは、本当に重要。