地域ファンドで中小企業支援 地銀や中小機構30億円出資
日本経済新聞
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注目のコメント
複数の銀行が出資するのがポイントのひとつでしょうか。
債権回収会社が関与して債務を軽減する、と記載がありますから、一定の債権放棄を伴う再生案件を手がけるのでしょう。
昔と違って債権放棄をする(借入負担を軽くする)だけで息を吹き返す企業は少ない印象です。
本業の収益力を引き上げることが必須で、そこは債権回収会社の領分ではないでしょうから、収益向上の支援を誰が担うのかに関心があります。
弊社ファンドでは1億円前後よりは大きめの金額で投資しています。相当効率よくやってるつもりですが、それでもかけられるリソースには限界があり、収益アップの支援は大変です。記事中にある「企業の延命策にせず、成長を後押しできるか」は、日本がこの30年間直面している非常に大きな課題です。
昨今のインフレモードで賃金上昇率の低さが着目されていますが、賃金の源泉は企業の競争力、収益力です。ビジネスモデルの革新(=売上アップ)、生産性の向上(=コストダウン)の双方を進めるためには、金融機関による経営面と資金面での支援は非常に有効です。
特に地域においては産業の新陳代謝が低いという指摘もあり、本質的な産業育成につながる取組になることを期待します。