[ワルシャワ 25日 ロイター] - ポーランド国営製油会社・PKNオルレンのダニエル・オバジテック最高経営責任者(CEO)は25日、ロシアが同国産石油を欧州へ運ぶ「ドルジバ・パイプライン」を通じたポーランドへの供給を停止したとし、不足分を補うために他の供給源を活用する方針を表明した。

このパイプラインは、ロシアのウクライナ侵攻を受けた欧州連合(EU)の制裁の対象外となっている。

ポーランドは24日、ドイツ製戦車「レオパルト2」をウクライナに引き渡したことを明らかにした。

同CEOは「ロシアはポーランドへの供給を停止した。われわれは備えができている。ロシアからの供給は10%に過ぎず、他の供給源から代用する」とツイッターに投稿した。

製油所への供給は海路で十分に可能であり、パイプラインの供給停止が顧客へのガソリンやディーゼル燃料の納入に影響を与えることはないという。

2月にロシアのロスネフチとの契約が切れて以降、PKNはロシアの石油・天然ガス会社タトネフチとの契約に基づき石油を調達している。

タトネフチとロシア国営パイプライン運営会社・トランスネフチは、現時点でコメント要請に応じていない。