卒業論文、製本からデータに変わるけれども
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注目のコメント
せっかくなので違う視点を。
私自身、閲覧性など紙の媒体の素晴らしさや、長期的な視点でみたときの保存性については、なんら疑問も抱きません。
一方で、忘れてはならないのは資料は増え続け、決して減らないこと。もう、どの大学・図書館も蔵書で一杯でスペースがありません。スペースを増やすための予算がつくこともありません。
ほかには、さっき保存性に優れるといったばかりですが、逆に保存に大変な手間とコストがかかることもあります。温湿度を適切に管理しないとカビが生えたりして、他の貴重な図書に損害を与える恐れもあります。そのため、環境整備のコストも無視できません。さらに、閲覧申請があると、紙媒体の場合そのたびに手で触れることで劣化していきます。歴史的な価値のある資料だと、取り扱い要注意になってしまいます。
なので、紙とデジタルの良いところを両方模索しながら行くべきだと思います。一方で、では過去の資料のデジタル化にどれだけの予算がつけられているかというと。。。(以下省略)僕は卒業論文を来年提出するので詳しくは分かっていませんが、どうやら金沢大学の国際学類は卒論の提出がメールで行えるようになったそうです。もう社会人として活躍している同期が卒業論文を提出する時には最終日締切5分前に提出口にみんなでダッシュしていく様子がInstagramのストーリーに載っていて、アメリカから頑張れ!と思っていましたが、もうそんな大学最後の1ページみたいなイベントがなくなるのか、と思うとほんの少しさびしさを感じます。
一方で、大学のコピー機も短時間で大量の紙を印刷することになるので冗談抜きで壊れて印刷が出来ない、みたいなトラブルが起こるようでリスク回避の意味ではいいのかな、と思います。
僕は本も電子書籍で論文もPDFのまま読む人間ですが、卒業論文くらいは紙でもいいのかな、と思ったり思わなかったりします。誰でもみられる、いつでもみられる、場所を取らない。
私は、場所をとっても紙の本派なのですが、大学においては電子化に賛成です。
上記の通り、圧倒的にメリットが多いので、紙を希望する人だけでいいのかなと思います。