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中露首脳会談が予定される中、習近平国家主席としてはロシア側のメッセージの伝達役を担い。ゼレンスキー大統領に停戦と平和的解決を目指すべきという原則を伝えることとなるだろう。ただし習近平自身が具体的な停戦への仲介をするという見通しはなさそうだ。習近平は双方に会って仲裁者としての存在をアピールし、ロシア一辺倒ではないことを誇示することに最大の価値があり、具体的な提案を否定されては面子が潰れるからだ。
ウクライナ戦争において、中立を振る舞いつつも実際はロシア寄りの政策を取り、世界秩序においても中露の蜜月ぶりをアピールすることを厭わない習近平国家主席が、ゼレンスキー大統領と会談し、この戦争をどう終わらせるか、世界の安全保障はどうあるべきか、その過程で中国に何ができるか、などを話し合うことは、国際社会が平和を取り戻す上で疑いなく有利に働くと思います。
中国の例の文書を見る限り、習近平には本気で和平を仲介する気などさらさらないのは明白です。ゼレンスキー大統領もそれには全く期待していないでしょう。それより中国からロシアへの武器供与を少しでも遅らせたり急増しているロシア産品の輸入を少しでも減らせられればいいと考えているのだと思います。何よりゼレンスキーと習近平の2ショットによって制約を受けるのは中国。ロシアの一方的領土侵略や極めて非人道的行為を擁護すれば中国は孤立してしまいますから。習近平が会談を受けるかどうかは微妙だと思います。
今の習近平氏にとって1番会いたくない相手は、ゼレンスキー大統領でしょう。欧州主要国や日米に対するときのように居丈高に出れば、明らか弱いものいじめに見えてしまう。かと言って、ウクライナに配慮した態度に出ればプーチンから文句を言われる。内心困ったなと思っているはずです。
ゼレンスキー大統領としては、中国との協議に門戸を閉ざすことはしないでしょうが、中国が明かした「和平案」は、基本的にはロシアに配慮した内容になっていると思います。

提案12項目の中には、「各国の主権尊重」ともありますが、ロシアに実効支配されているウクライナ領の保全や返還などを明記しているわけではありません。ウクライナ側にとっては話にならないでしょう。

中国はこれまで、経済的にもウクライナとの関係は悪くありませんでしたが、ロシアとの関係をより重視するでしょうから、ロシアに配慮した内容になるのは、当然と言えば当然かもしれません。

領土について踏み込んだ言及をしないのは、ロシアへの配慮もあるでしょうが、自国が台湾の統一を目指している中、うかつなことを言えば、「ブーメラン」になりかねない、それ故に慎重になっている、とも見ることもできそうです。
中国がウクライナ側に付くことは、(少なくとも表向きは)ないでしょう。

ただ、ロシアから安価な原油や天然ガスを輸入するために、パフォーマンスはするかもしれませんが…。
最近のインドの動向も影響してそう。中国としても、ロシアやイランの仲間だと見られては困るのでは。

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https://flyteam.jp/news/amp/138524