TSMC第2工場も熊本、総投資額は1兆円以上の見通し-報道
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TSMCのひとつ目の工場は28nmレベルで「今さら」であったり「海外の企業に税金使って投資するのか」といった議論もありますが、ビジネスを繋がり(将来性、拡張性)で見れば、日本は装置と材料が強いので関連企業の株価が早速上がっていて、実際のビジネスでもインパクトが大きいです。輸出する必要も海外に工場を作る必要もないので、国内で雇用が生まれるし為替の影響も受けにくくなります。
5nm~10nmとありますが、TSMCの5nmは、「EUV」露光という製造技術を使うため、1台200億円以上する装置が必要です。しかも、オランダの会社ASMLしか作れない。そのうえ、供給が基本的に足りていない状況。
と考えると、現実的には「ARF」露光という一世代前の製造技術を使いつつ、マルチパターンで7nmまでを深堀するのが現実的な解ではないかと思います。
ちなみに、プレイステーション5のプロセッサーは7nmの半導体が搭載されています。これはグッジョブですね。皆さんご期待の先端ラインですよ〜。もっとも20年代後半稼働開始だと最先端はすでに2nmに移行していると思うけど。
7nm以降のプロセスは確かにEUVを使いますが、TSMCはすでに長期で装置を発注してて、しかも必要台数以上に購入してますんで露光装置がボトルネックになることは考えづらいです。
半導体は供給を受ける方も供給する方も含めるととても裾野が広い。またアメリカも欧州も中国も半導体生産に多額の助成金を出しているので、日本だけやらない意味はない。ってかずっとケチなこと言って中途半端な補助に留めていたから今までなかったんよ。