ネットフリックス、プラン料金を最大50%引き下げ-100カ国余りで
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選択しているユーザー
まだ浸透しきっていない新興市場においては、現在の売上を最大化するよりも、新しい動画視聴の標準を作り上げる方が長期的にみて利があると判断しているんでしょうね。
それが正しいかどうかよりも、大きな新しいことを判断して動き、学びながら方向修正をしていく企業姿勢が素晴らしいです。
注目のコメント
中東、アフリカ、中南米中心の動きですね。
先日、アメリカを始めとした一部先進国では値上げを敢行しているので、所得水準に合わせた価格調整により、新規ユーザー獲得数×単価の最適値を模索しているのでしょう。
また、このユーザー数増を妨げる抜け道であるアカウント共有をNetflixはとにかく嫌っています。
数の原理ももちろんですが、おそらくユーザ行動分析をアカウントにかける際の大きなノイズになることを懸念しているのではないかと推察。
結局、コンテンツ配信元には動画ストリーミングの集客状況でネットワーク効果がめちゃくちゃ働くため、Netflixとしては単純な売上トップラインだけでなく、仕入時の交渉力にも影響します。
それが3-5年後にはゲームを巻き込んだIPビジネスにまで影響を及ぼすという、非常に複雑かつ壮大な競争であり、経営としては難しい意思決定だと思います。この記事では、Netflixが値下げを発表して株価が下がったことしか書いていないので、Netflix側にネガティブな印象を持つ方が多いと思いますが、実は業界関係者の見方は少し違います。
今回の値下げは、Netflixが従来許容していたアカウント共有を禁止することに連動したものです。
値下げ対象になっている新興国の多くでは、Netflixは一人が契約しているアカウントを同居している家族以外の親族や近しい友人とも共有して使うのが常態化しているそうで、今回Netflixはそうした利用を禁止する方針を打ち出し、それに対する反発に対応する形で値下げを発表しました。
一方、ライバルのDisney+は常態化している赤字を改善するために値上げをせざるを得ない状況になっており、Netflixの値下げは既に黒字化しているからこそ実施できる施策でライバルとの競争上有利に働くという見方もあります。