南極の海氷面積、2年連続で過去最小を更新 科学者ら「終わりの始まりか」
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南極はそもそも大陸ですので、海氷は大陸の周囲の海に発達する形になっており、夏と冬での季節の差が大変大きくなっています。夏にはそもそも西南極の高緯度地方や、ウェッデル海周辺などにわずかに存在するのみですが、冬には南極の周りをすっぽりと覆い、海氷面積だけで南極大陸と並ぶほどの大きさになります。南極の周りをぐるりと取り囲む海流があることも一つの理由です。
実は南極の海氷面積については記事中にもあるように、地球全体としては温暖化が進行しているのにも関わらず増加する傾向が10年ほど前まで見られていました。ただし標準偏差の2倍の範囲内でしたので、自然変動の範囲といえばそれまでかも知れません。そして5年ほど前からは一貫して減少傾向を見せており、今回ニュースとなった夏の海氷面積だけではなく、冬の大きな海氷面積についても年々減少傾向となっています。
南極海の海氷については、グリーンランド沖での海洋深層水の沈み込みのように、南極周辺でも海洋深層水を作り出し、海洋大循環を生み出す一つのエンジンとなっています。これが止まると地球の気候にも大きな影響があると考えられていますが、海氷はそうした循環を生みだすのに必要なものですから、あまりこれがなくなってしまうのは好ましくありません。
注目のコメント
複雑かつ長いスパンで変動してるって言いながら、
2年連続で小さくなっただけで懸念って。
ホントに科学者なのか?って気がしますがね。
『しかし16年、科学者らは海氷が急激に減少する傾向を目にすることになる。当初は南極の複雑かつ多様な気候システムがもたらす変動性に原因があるとみられていたが、2年連続で最小が更新されるに至り、科学者らは懸念を抱いている。』地球のサイクルは現在間氷期(※)で、もうすぐ氷期に移るのではないか説もあるらしい…どちらにしても生き物にとって厳しい環境であることには違いない…(>_<)
※間氷期とは「氷河時代にあって氷河が拡大した時期を氷期といい、氷期と氷期との間の温暖で氷河が縮小した時期のこと」