2023/2/24

【鈴木絵里子】ESG投資家がわが子に伝える「ビジネスの本質」

NewsPicks for Kids編集長/NewsPicks Studios
NewsPicksが昨年8月に創刊した、まったく新しい子ども向け新聞「NewsPicks for Kids」
今の子どもたちが社会で活躍するようになる2040年ごろには、多様な他者と対話・協調したり、新しい問いを立てて解決したりする力が、ますます必要になると予想されます。
そのために必要な「ミライの学び」とは何か? 私たち大人は、自分たちが受けてきた「過去の学びの常識」を、いかにアップデートしていけばいいのか?
本連載「Next Edu」は、自身も小学生を筆頭に3児の親である「NewsPicks for Kids」編集長の筆者が、さまざまな有識者の方々に話を伺いながら考え、探求していく企画です。
第3回となる今回は、ESGやウェルビーイング、Web3などの分野で、社会課題解決の視点からベンチャー・エンジェル投資を手がけるKind Capital代表取締役・鈴木絵里子さんをゲストにお迎えします。
資本主義のあり方が見直されている今、小学生2人の母でもある鈴木さんが、子どもたちに日頃伝えているのは、どのようなことなのでしょうか。
INDEX
  • 親の仕事場で、多様性を伝える
  • 子ども自身もステークホルダー
  • 金融教育で抜けがちな「本質」
  • 子育てにもウェルビーイングが必要

親の仕事場で、多様性を伝える

金谷 鈴木さんは、小さい頃からお父様の仕事の関係で、海外で過ごしていらっしゃいます。ご自身が育ってきた環境は、今の子育てにどのように影響していますか?
鈴木 私が大きく影響を受けてきたのは、語学以上に多様性です。4歳で渡米したのですが、南部のテキサス州だったので、アメリカのなかでもまた少し特殊ではあり、おもしろい環境でした。
そのあとはカナダに行ったのですが、カナダこそ移民が多く、イランで内戦が起きればイランから大勢の人が流入してくるなど、世界情勢をダイレクトに体感する幼少期を過ごしました。