【開発トップ】エーザイの研究者が失敗から学んだこと
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「アリセプト」の特許が切れてから、3000億円近く売上の下がったエーザイを救ったのは、がんの分野ででた新薬「レンビマ」でした。この「レンビマ」の開発にかかわったオンコロジー部門のトップ、大和隆志さんは愉快な人です。
ということで、今回の大和さんのインタビュー記事は、アルツハイマー病や「レカネマブ」にはあまり関係がないのですが、大和さんの人柄は知ることができるかな。
大和さんは、祖母を抗がん剤の副作用で亡くしており、その仇をとるために、副作用の少ない「血管新生阻害剤」レンビマの臨床開発にとりくむのですが、その30年かけたプロジェクトが成就するまでの軌跡は以前スローニュースで「がん新薬誕生」というノンフィシクョンで書いています。
創薬の面白さを知りたい読者のかたはどうぞ。アルツハイマー病以外のエーザイのもうひとつの歴史でもあります。
https://note.com/slownewsjp/m/m975439123ee3
注目のコメント
エーザイという会社はやはり、内藤晴夫CEOが執念で認知症とがんの新薬開発を続けてきた部分が大きいと思います。現場のプレッシャーは相当なものかと思いますが、結局それが世界でも稀な新薬開発の成功につながるのかもしれません。
現場の研究者は、やはり純粋は好奇心と探究心が支えになるんですね。開発に失敗したけれど諦められず、やがて他の誰かが興味を持ち、さらに研究を前進させる。面白い世界だと思いました。「仮説を信じる」とは正直ちょっと誤解を生みやすい言葉と思います。仮説の本質はいつでも変更したり、やめられたりするところ。その意味で、信じなくてはいけない一方常に間違っていないか、見落としはないか疑う目も必要で、そのバランスが難しいところ。両方を1人でやるのは難しいと思います。だからこそダイバーシティが必要なのでしょう。
ちなみに、もともと心臓病向けに開発されたバイアグラは後者がうまくいった例。