チャットGPT、中国でも類似技術の萌芽
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ChatGPTの基盤にある大規模言語モデルはいくつもの中国企業が取り組んでいます。特に性能を決める重要な指標であるパラメータでは世界一を誇るのが中国の「悟道2.0」というモデルです。
ではすぐにChatGPTをマネできるのかという話になるわけですが、中国の有識者からは否定的な意見もちらほら。大規模言語モデルだけであれだけの性能を実現できるわけではなく、RLHF(人間のフィードバックからの強化学習)などファインチューニングのたまものとのこと。フィードバックとモデルの更新という、改善のためのフライホイールをがんがん回せる仕組みを作ったことが大きく、たんに大規模言語モデルを持ってるだけでは追いつけないとの見立てです。話題沸騰のChatGPT。中国では、どんな動きが出ているのでしょうか。一時期に比べ、中国政府によるテック企業への締め付けは弱まっているようにも思えますが、厳しい言論統制のある中国がChatGPTに対して、どんな規制を加えるかは、まだわかりません。成長と規制のかじ取りは中国政府にとっても悩ましい課題と言えそうです。
中国政府による言論統制との兼ね合いが難しそうという意見もありますが、一方でチャットGPTが既に、簡体字(中国大陸部で使われる字体)で質問すると、中国政府に忖度した回答を出すという報道もあります。
※「世界中で話題沸騰のチャットGPTでは、簡体字中国語と繁体字中国語とで「習近平は独裁者か?」という質問に対する回答が、全く異なる」
https://twitter.com/xinwendiaocha/status/1623122538057310208?s=46&t=gQydftTQHDGkY65uAHySaA
(繁体字(台湾・香港等で使われる字体)で質問すると「そうです。多くの観察者は中国の政治体制について一定程度の独裁的傾向があると認識している」と回答される。一方で簡体字では「そうではない。彼は最高指導者だが、中国は多党制国家であり、憲法・法律を遵守している」と回答される)
個人的には、政治への忖度はさておき、こういったAIが百度に搭載されると嬉しいです。
というのは、百度での検索は、Googleに較べて難易度が高く、なかなか欲しい情報までたどりつかないことが多いからです。
単に私が下手くそなのかもしれませんが、ともあれ「なんでこんなのが出てくるの?」というくらい、検索ワードに全く関係ないサイトが多く上位にヒットします。
このような百度がAIで使い勝手が良くなったら、とても嬉しいです。また、単に検索だけでなく、中国語作文の練習相手にもなってくれるかもしれません。ワクワク。