マイクロソフト新Bingが示す「検索」新時代 チャットUIとGoogleの憂鬱
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>>実のところ、「文章で検索する」という点は珍しい行動ではない。日本では単語で検索する人が主流だが、欧米では文章で入力する人も増えている。
日本で「文章による検索」があまり使われてこなかったのは、そのことで検索精度が下がってしまうからだろう。
例えば英語の場合、文章として書いても単語単位でスペースが入っており、従来通りの検索エンジンのままでも、さほど精度は下がらない。しかし日本語には「わかち書き」がないため、入力された文章の意味を解析して単語を抽出する技術がないと、「文章で快適な検索」はできない。
たしかに日本は単語での検索が大多数なので、
ユーザーインサイトを探すのに苦労します。
ユーザーインサイトを探るという企業側の立場に立つと、
ビジュアル検索は活かすのが難しいですが、
音声入力によるチャットは非常に良いデータが蓄積できそうです。
広告の活かし方には問題がありそうですが、
UXの部分ではMicrosoftソフトと相まって、
広く利用されそうですね!
注目のコメント
GPT-4 = Prometheus ベースの新しいBing。一昨日からわたしも【壁打ち相手】として使っています。
ChatGPT(GPT-3)で指摘された、
●誤りがさり気なく混入
●出典不明
──という欠点を、ソースのリンクとともに返信するという手法で解決したのがGPT-4 = Prometheus ベースの新しいBing。
「新しいBing」の利用はウェイティングリストに登録が必須。ですが、翌日には使えるようになりました。
https://newspicks.com/news/8112519
インプレスの記事にある「「チャットでの検索結果表示」はウェブメディアや広告に打撃を与える」はごもっとも。
●ウェブメディア
NewsPicksも影響は避けられなさそう ▶ GPT-4 = Prometheus ベースの新しいBingで作ったコメントがNewsPicksのコメント欄に急増?
●広告
Prometheus ベースの新しいBingはChatのやりとりでAI側も学習▶学習プロセスを利用して「GPTをトレーニングしてクライアントのwebへ誘導」する「マーケティングビジネス」が誕生?
こんな事態が数日〜数週間レベルで目前かもしれません。
※追記
春松さん、新しいBingにわたしも聞いてみました。
https://drive.google.com/file/d/1r5HrLspBtsNIHo6lfKSqj2o8pJ8b-bo9/view?usp=sharing
Bingが出した[1][2][3]のソースは下記です。
[1] https://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/2302/16/news071.html
[2] https://note.com/kajiken0630/n/nc7670842b17a
[3] https://pmp-style.hatenablog.com/entry/bing-chat
ソースの精度が悩ましいですね…「AI」の初期段階は、「大量の情報のインプット」から始ります。
「ChatGPT」も、インターネット上の大量の情報をインプットし、成長し、またユーザーがさまざまな質問などを入力し、答えていくことで成長します。
その「情報のインプット」の際には、「人間の良心」のようなフィルターは存在しません。
ChatGPTは、とてつもなく便利ですが、ビジネスで使用する際に、「Confidential:社内秘」と書かれた文章や資料を生成する際にChatGPTを使ったどうなるでしょうか?
これからローンチする、ソフトウェア、アプリのソースコードを入力したり、生成したらどうなるでしょうか?
ハッカーたちが、AIの癖を見抜き、そうした「秘匿情報」をAIから吐き出させるコード、質問を見つけたらどうなるでしょうか?
この記事にあるように「出所が分からない」ということに、ちゃんと恐怖を覚えた方が良いと思います。
どこまでAIが入り込めてしまうのか?
このことを考えると、法整備もないまま「AI」を受け入れてしまうと、取り返しのつかないことになると危惧しています。某調査案件で、欧米の特殊な先端装置を製造販売する企業10社程度を調べて報告するという仕事を終えたばかりです。どの企業も私が知らない会社ばかりで、前提となる知識が何もないなから調べ始めたので、最初は難儀しました。
新しいバージョンのBing(新しいEdgeとセットで使う)が使えるようになったので、早速、この調査案件で使い始めました。驚くべき生産性を実感しました。4人分の仕事ができる感じです。
ChatGPTは2021年時点までのインターネットの内容しか知りませんが、Bingは最新のインターネット状況を前提にしているので、情報の鮮度という点で、非常に頼りになります。
また、出てきた回答に参照リンクが埋め込まれており、回答の記述が正しいかどうかを確認したり、もっと深い情報が欲しい際に便利です。ChatGPTでは望んでもかなわなかった利便性がBingにはあります。
このBingがゆくゆくインターネットの使い方にどのような変化をもたらして行くのか?
非常に刺激的な示唆を与えてくれたのがこの記事でした。
広告モデルが変化せざるを得ないということを言っています。
これはインターネットが広告とともに成長してきたメディアであることを踏まえると、ものすごく大きな問題です。
色んなことを考えて行かなければならないなと、この記事を読み終わって思いました。
追記
現在の対話型AIの大元になった論文は、2017年の"Attention Is All You Need"だとされています。
https://arxiv.org/abs/1706.03762
先端的なランゲージモデルの論文をいくつか覗いで見ると(中の数式などはわかりませんが、ざっと見る程度です)、多くの論文でAttention Is All You Needが参照されています。
インターネットは人々のアテンションが散逸して行く中で、どうやってそれを特定のページに集めるか、それも商業的に、ということを考える中で発展してきました。
MicrosoftのBing(裏でChatGPTが動いています)+Edgeの対話インターフェースは「アテンションが分散しないインターネットの新しいモデル」を提示していると思います。Attention Is All You Needの論文からこれが始まっていると思うと、しみじみすごいなと思います。