[オスロ 9日 ロイター] - ノルウェーの政府系投資ファンド(SWF)は9日、インドのアダニ・グループ企業の株式を過去数週間でほぼ全て売却したと発表した。

同ファンドのESG(環境・社会・企業統治)リスク監視責任者であるクリストファー・ライト氏は記者会見で「われわれは環境リスクへの対処を中心に、(ESG)問題についてアダニを長期にわたって監視してきた」と述べた。

同ファンドは2014年以降、同グループ企業5社から資金を引き揚げたが、22年末時点で5270万ドル相当のアダニ・グリーン・エナジー株、8360万ドル相当のアダニ・トータル・ガス株、6340万ドル相当のアダニ・ポーツ・アンド・スペシャル・エコノミック・ゾーン株を保有していた。

ライト氏は昨年末以降、アダニグループ株の保有を一段と減らしたことを明らかにし「エクスポージャーは残っていない」と述べた。