[オスロ 9日 ロイター] - 世界有数の規模を持つノルウェーの政府系ファンド(SWF)は9日、投資先企業の気候問題への取り組みを一段と重視し、対応が不十分と判断した会社役員に反対票を投じる方針を示した。

ノルウェーSWFは1兆3500億ドルの規模を持つ世界最大の機関投資家の一つ。70カ国、9200社、その他資産に投資している。

9日に発表した責任投資に関する年次報告書は「今後、気候変動リスクの監督、管理、開示に重大な欠陥がある企業の取締役に反対票を投じる」としている。

ノルウェーSWFは以前より気候変動問題への関心が高く、運用の指針にも反映させている。昨年は欧州エネルギー大手のシェルなど、株式投資価値の33%に相当する企業と気候変動に関する会合を810回実施した。