[ロンドン 9日 ロイター] - 英食品・日用品大手ユニリーバが9日発表した第4・四半期の実質ベースの増収率は9.2%と、同社がまとめた市場予想の8.2%を上回った。洗剤、石鹸、加工食品の値上げが寄与した。

同社は今年もコスト上昇が続くと指摘。原材料費が上半期に差し引き約15億ユーロ(16億ドル)増えると予想した。

同社は「上半期は実質ベースの価格上昇率が高止まりし、販売数量の伸びがマイナスになるだろう」と表明。「価格上昇率の鈍化に伴い、販売数量は改善する見通しだが、販売数量が下半期にプラスに転じるか現時点では判断できない」と述べた。

欧州では、エネルギー・原材料の高騰が一段落したことを受けて、一部の企業が値上げ分を元に戻すことを検討している。