[8日 ロイター] - トルコのイスタンブール証券取引所は8日、寄り付き直後に成立していた取引を全て取り消し、15日まで5営業日休場すると発表した。6日に南部を襲った大地震の影響で、いったん執行された取引を無効とするのは異例だ。

同取引所は「大地震の後にボラティリティーが増大し、価格変動も異常な状況になったことから、信頼に足る透明で効率的、安定的で公正、競争力のある市場機能を確保するため、株式市場と株式・指数デリバティブ市場は休場する。効率的な価格形成が不可能なほど低調な出来高を踏まえ、8日に執行された全取引はキャンセルされることになる」と説明した。

トルコの主要株式指数は8日の取引キャンセル前の時点で、3日終値に比べて最大で16%下落した。7日引け後の下落率は9.9%。

7日の取引量は22億4000万件と、3日の41億4000万件から急減し、通常の平均水準も大きく下回っていた。