[ブリュッセル 7日 ロイター] - 欧州連合(EU)は今年の国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議(COP28)を前に、化石燃料の段階的な削減推進で合意を目指している。EU高官やロイターが確認した草案で明らかになった。

昨年のCOP27では、排出抑制対策を講じていない石炭火力の段階的削減が明記されたが、石油や天然ガスを含むすべての化石燃料という文言は入らなかった。草案では、未対策の化石燃料からの転換推進に向けた合意が想定されている。

ただ、EU加盟国内でも化石燃料の削減に関しては温度差があり、EU高官はまだ合意に至っていないと述べた。

COP28は11月、産油国であるアラブ首長国連邦(UAE)のドバイで行われる。環境活動家らは、COP27に続いて化石燃料の削減に踏み込めない恐れがあると懸念している。