[ワシントン 7日 ロイター] - 米共和党は、7日の一般教書演説でバイデン大統領が呼びかけた超党派の結束に拒否反応を示した。

トランプ前政権で大統領報道官を務めたサンダース・アーカンソー州知事は、演説に対する党の公式反論で批判を展開。事前に公表された原稿の中で「急進左派の米国では、連邦政府はあなたに課税し、あなたの苦労して稼いだお金に火をつける。しかし、あなたは高いガソリン価格、空っぽの食料品棚に打ちひしがれ、われわれの子どもたちは人種を理由にお互いを憎むように教えられている」と指摘した。

その上で「バイデン政権は米国民が毎日直面する厳しい現実よりも、『woke(意識高い系)』の幻想に関心があるようだ」とした。

また、トランプ前大統領は2分間の事前収録動画の中で、麻薬密売人、殺人者、強姦犯、暴力犯罪者、多くの不法滞在者に侵略され、インフレに苦しんでいるのが「真の『一般教書演説(State of the Union=わが国の現状)』」だと指摘。連邦・州検察当局によるいくつかの捜査に直面しているトランプ氏は、自身はバイデン政権下における司法省の「犠牲者」だとも訴えた。