[8日 ロイター] - 電気自動車(EV)メーカー2社が支援する調査によると、自動車業界が今以上の温暖化対策を講じなければ、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が掲げる温暖化対策目標の75%を達成できない可能性が高いという。

IPCCは2050年までに世界の平均気温上昇1.5度に抑えるという目標を設定している。

ポールスターとリビアンが支援した8日公表の調査報告書は「仮にあす世界で販売される全ての車がEVになったとしても、(自動車の)EV化だけでは解決策にはならない」と指摘した。

目標達成に向けた策として、化石燃料車の販売終了時期の明示、EV製造能力への投資拡大、充電設備の拡充などを挙げている。

自動車メーカーの脱炭素に向けた取り組みとしては、スウェーデンのボルボ・カーズ が30年までに販売する自動車を全てEVにする方針を示している。