[7日 ロイター] - フランス・イタリア系半導体メーカー、STマイクロエレクトロニクスと電子設計自動化ソフトウエア大手シノプシスは7日、STマイクロが半導体設計作業において、マイクロソフトのクラウド上で稼働するシノプシスの人工知能(AI)搭載ソフトを初めて利用すると発表した。

STマイクロは、複雑さが増す一方の半導体設計に伴う問題を解決し、顧客に対して適切な納期を守る上で役立つと説明した。

シノプシスはこれまで、同社のソフトを通じてサムスン電子やSKハイニックスなどの半導体設計を支援してきた。

現在の半導体設計では、1個当たり数十億個に上るトランジスタを極小の線幅に正確に配置することが求められており、その正確性が半導体の性能を大きく左右する。問題は正解を導き出すために膨大な検証作業が必要になる一方で、納期はそれほど延ばせないという事情があることだ。だが、AI搭載ソフトを利用すれば作業を一気に短縮化し、顧客を満足させる対応ができる。