バイデン大統領「対中競争勝つ」 一般教書演説、超党派訴え
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予想していたよりもかなりマイルドな感じの演説でした。1月6日の議会襲撃の話はありましたが「トランプ」も「MAGA」もなし。間もなく行われるマッカーシー訪台の混乱を考えてか「台湾」もなし。プーチン批判も思ったほどはなかったです。
昨年の演説はロシアの侵略に、一昨年(一般教書演説ではなく「議会演説」)は議会襲撃に、それぞれに向けて猛烈な怒りが込められていました。成果を強調し、国内外の協調路線を前面に出したのかと思いますが、バイデンは元々「感情の人」。演説は作りこまれすぎた感もありました。
解説をさせていただいた、NHKBSのスタジオにメディア向けの演説草稿が演説開始直後に到着。アドリブはありましたが、そんなに目立っていませんでした。作りこまれしっかり練習し、演説に向かったのかと思います。
昨年の演説のメディア向け草稿は演説後半に遅れて配布。文の間の余分なスペースや文法的にやや怪しいものもあったり、直前まで練っていたのが分かりました。数日前から始まったロシアの侵攻に対する対応で全面改訂という感じだったのかと思います。今年は中国気球で変更した部分はおそらく限定的。
ところで、今年からの118議会の最大の特徴は、自由議連の台頭。常に「怒っている」集団に対して、バイデンは「怒らず」冷静に対応という形にしたのかと思います。案の定、マジョリー・テーラー・グリーンのひどいヤジがありました。一般教書演説ではもちろん中国の脅威についても触れていますが、それは演説の一部です、こういうものはざっとでいいので、全体を斜め読みして、自分なりに考えてみることをすすめます。全国民に向けたスピーチなので、わかりにくい表現はほとんどありません。
https://www.whitehouse.gov/briefing-room/speeches-remarks/2023/02/07/remarks-of-president-joe-biden-state-of-the-union-address-as-prepared-for-delivery/かつての日本もこうやってヤられてたんですね。そこから失われた数十年が、さてさて今度はうまく行くのか?
日本の半導体産業は弾圧されたが、中国は屈することはないでしょうが、どのように競争するんだろうか。2ー3年は見ものですね。