「学歴フィルターはあります」──関係者が次々に明かす、日本のヤバい採用現場
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学歴フィルターをスポーツ選抜に例えれば、とりあえずスポーツテストの結果で足切りするようなもんですね。
とはいえ、仕事って球技みたいなもんで、基礎体力あっても球技がうまいとは限らないので、足切り以降の選考で絞っていくようなイメージだと思います。サラリーマン時代に面接官をやった経験で言えるのは「面接程度ではほぼ分からない」ということです。
新卒の採用はポテンシャルを見ているので学校の偏差値は参考にせざるをえない。会社には所謂「学力」が必要な仕事もありますから。
それを補いたければTOEICで900点近くあるとか、難易度の高い資格を持っているとかあればいい。何もなくて「面接が上手」だけではなかなか評価できません。
一方、転職になれば「能力採用」ですから、やってきた仕事で評価されます。そこで取り返せばいい。
だいたい、社会に出れば「学歴フィルター」以上に理不尽なことはたくさんあります。特に一定以上出世するかしないかなど、運と人間関係が過半を占める。学歴のような基準がないので余計にややこしいです。エントリーシート採用をやめたら?
学生は誰もが簡単に応募できるようになりました。そして企業は多くの学生を集められるようになりました。ただし薄く広くですけど。
大量のエントリーシートを選別するにはわかりやすい基準が必要になります。その1つが学歴ということ。
エントリーシート採用をやめて応募者数を激減したものの、情熱を持った優秀な学生を採用できるようになった企業もありますからね。